くるみ割り人形

The Nutcracker and
the Mouse King

 

The Nutcracker Suits
組曲:くるみ割り人形

MIDIの後ろの番号は、アレンジの違いを表しています

MIDI1  小序曲
  The Nutcracker Overture

MIDI1
MIDI2
MIDI3
 行進曲
  The Nutcracker March
MIDI1  こんぺいとうの踊り
  Dance of the Sugar Plum Fairy
MIDI1  トレパック:ロシアの踊り
  Trepak: The Russian Dance
MIDI1  アラビアの踊り
  The Arab Dance
MIDI1
MIDI2
 中国の踊り
  The Chinese Dance
MIDI1
MIDI2
 あしぶえの踊り
  The Dance of Reeds
MIDI1
MIDI2
 花のワルツ
  The Waltz of Flowers

The Nutcracker and the Mouse King

 クリスマスソングの最初に「くるみ割り人形」というのも、少し変則的すぎるとは思いましたが、まあ個人的な思い入れっていうことでお許しください。hideの娘はもう10年以上、クラシック・バレエを習っています。それで、バレエコンサートを見に行く機会が多いのですが、小品集の中でこのくるみ割り人形の曲がよく使われています。
 親バカといえばそれまでですが、自分の子供が『こんぺいとうの踊り』や『中国の踊り』の曲で、ステージの上で踊っている姿というのは、なかなか感動的ですらあります。
もっともどちらかといえば小さい子向けの曲のため、最近はデュエットダンス(パドドゥーってやつですね)の方にいってしまい、もう見ることもありませんけど・・・。
 クリスマス・おもちゃ・子供っていうテーマから成り立っている組曲ですが、最後の「花のワルツ」に向けて様々なストーリーが展開されていき収束するのを聞くのは、とてもステキな体験だと思います。「行進曲(マーチ:運動会でもよく聞かれます)」が有名ですけど、出来れば通して聞いていただけると嬉しいかと思います。

原作:エルンスト=テオドール=アマデウス・ホフマン
    Ernst Theodor Amadeus Hoffmann (1776-1822)
作曲:ピョートル=イリイチ・チャイコフスキー、1892
    Pyotr Ilych Tchaikovsky (1840-1893)

 そういえば『くるみ割り人形』って、日本では名前は聞くけど実物は拝む機会がありませんね。あの硬いくるみの殻を割るために、口の部分に刃が付いていて背中から握りが出ています。それで、おもむろにくるみを人形の口のところに持っていき、『えいや!』っと2本の握りを握るとパチン!と殻が割れて、中のくるみがいただけるという仕組みになっています。
 でも、くるみ割り人形ってあまり日本人から見ると可愛いっていうものじゃありませんね・・・。美意識というか国民性の違いといえばそれまでなんでしょうけど・・・。
 「くるみ割り人形」はバレエとしてだけでなく、劇としても海外では子供たちに親しまれています。
 原作はホフマンの「くるみ割り人形とネズミの王様」といい、チャイコフスキーがこれをバレエの組曲にしました。チャイコフスキーは3つのバレエ曲を作曲しましたが、これが最後の作品になりました。当時新しく作られた楽器チェレスタをパリで知ったチャイコフスキーが、これに大いに刺激を受けて、チェレスタが活躍する「こんぺい糖の踊り」を書いたというエピソードが残っています。チャイコフスキーの「新しい物好き」の姿を彷彿とさせる、とても可愛らしいお話だと思います。

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