Christmas Song

 

-Chestnuts roasting on an open fire-

ザ・クリスマス・ソング

 


 

The Christmas Song


MIDIの後ろの番号は、アレンジの違いを表しています。
演奏をお聞きになるには、それぞれの番号をクリックしてください。

 


MIDI1 ・・・2:34、6KB
比較的シンプルなブラスのアンサンブル。演奏だけだと少し単調に感じてしまうかもしれませんが、アドヴェントカレンダーでうまく使うと絶大な威力を発揮しそうな、そんなアレンジです。出だしがHark!〜っていうのが少し面白いですね。
MIDI2
・・・3:10、7KB
ピアノソロなのですが、この演奏が好きっていう方は意外と多いかもしれません。原曲のメロディを尊重してあまりジャジーになり過ぎず、安心して旋律を追いかけることが出来ますから。頑張って練習したらhideにも弾けるかも?
MIDI3 ・・・3:01、8KB
エレクトリックピアノのソロなのですが、最初に出てくるフレーズが昔から好きで、カレンダーでも使っています。演奏そのものはせいぜい中級レベルかな?なんて生意気なことを思っていると、中間部で出てくるオブリガードにビックリした・・・などという思い出のある一曲だったりします。
MIDI4 ・・・5:10、21KB
このページのBGMとして使用しているアレンジです。少し硬質だけど明るいピアノの音色が、センチメンタルなこの曲に新しい魅力を付け加えているように感じます。恐らくプレイヤーの演奏をそのままデータとして取り込んで、MIDIにしたものではないでしょうか。そうでないとこの”間”と”タメ”の説明が付かないような気がします。だって打ち込みでこれだけの演奏レベルは、多分無理じゃないかなぁ・・・。あ、でも世界は広いしな・・・などと妄想をたくましくさせてくれる演奏だったりします。
MIDI5 ・・・3:27、8KB
ピアノソロが続きますね。多分、バンドアレンジにするにはかなりの力量を必要とされるからではないかな?って思います。歌詞をご覧になりながらカラオケ代わりにするなら、これ位がちょうどいいんですけどね。

MIDI6 ・・・3:01、10KB
MIDI3のヴァージョン違いで、こちらはオルゴールがメロディを奏でます。後ろでチェロが静かに流れているのが、全体を安定したものにしていますね。個人的にはこちらの方が好みなのですが、あなたはMIDI3と比べてみてどのようにお感じになりますか。
MIDI7 ・・・4:50、54KB
スモールコンボのクリスマスソング。かと思いきや、途中から静かにストリングスも流れ、かなりレベルの高いアレンジです。暖炉の前でカウチかなんかにもたれて、バーボン(いやワインでもいいんですけど・・・)を傾けている時に、こういう演奏が流れるとクリスマスムード満点でしょうね。
MIDI8 ・・・3:01、13KB
こちらもまたMIDI3の別ヴァージョンで、今度はヴィブラホン(かな?)がメロディを奏でています。これだけ別ヴァージョンが存在するということは、それだけ世界中で気に入っている人がたくさんいるということを示しますから、作者の方に素直に感謝ですね。(MIDIの楽器を変更するのってPC上で簡単に出来るんですけど、鍵盤楽器をリード楽器に変更〜などというのは、あまりいい結果にならないんです。やはりその楽器ごとの特性がありますからね。 そういう意味ではこれ位が限界かも。)
MIDI9 ・・・4:41、93KB
ようやくバンドアレンジの登場です。しかも少しレゲエっぽいリズムで、とても素晴らしいアレンジが施されています。先に聞いてしまえば、あ!こんな風にアレンジすればいいのかって思えますけど、これを自力で生み出すのってとても大変なことだと思います。完成度もとても高く、このページのBGMにしようかどうしようか・・・と悩んだ一曲です。最後の方で流れるギターのソロがかっこいいな・・・って、聞くたびに思います。そのままフェイドアウトしちゃうんですけどね。(笑)
MIDI10 ・・・2:15、16KB
必ず出てくるであろうカントリースタイルのアレンジ。カントリー+ジャズみたいな感じでしょか。あんまりセンチになり過ぎないで、これはこれで上手なアレンジですよね。

MIDI11 ・・・3:14、18KB
こちらもカントリー風ですが、ギターが演奏のメインとなっています。これはきっとMIDIギターで直接レコーディングされたものでしょうね。ちょっとサイドギターの音量が高めなのが気になりますけど、ボーッと聞くにはいい感じです。
MIDI12 ・・・3:44、22KB
なぜかコンボ・アレンジが続きます。とてもオーソドックスな、この曲の生まれた40年代後半〜50年代風の味付けがされたアレンジですので、当たり前ですが「曲にピッタリ」という感じです。悪く言えばスリルの無い演奏ですが、そこがきっといいんでしょうね。
MIDI13 ・・・3:11、23KB
こちらもギター中心の演奏ですが、バックのヴィブラホンがいいスパイスになっています。完成度も高くて安心して聞いていられます。ピアノかギターが主旋律というパターンが多いですから、あとはお聞きになる方の好み次第でしょうね。
MIDI14 ・・・1:40、8KB
安定した演奏が多いのですが、ちょっと同じような曲調ばかりが続くと飽きてしまいますよね。そんな時のお口直し(お耳直し?)にいかが?という感じのアレンジです。別に特別変わったアレンジではないのですが、音色の違う楽器が加わるとまた違った風に聞こえる見本のようなアレンジです。よく音楽の三要素などといいますが、リズム・メロディ・コードと共に音色というのは意外に重要な要素だな・・・などと殊勝なことを思ったりなんかして・・・。(^^ゞ
MDI15 ・・・2:49、13KB
ちょっと元気なクリスマスソング?オーソドックスな調べに続き、サビの部分で入ってくるシンセの音色ってどうなんでしょうか?懲りすぎてちょっとミスマッチを起こしているような気がするのはhideだけ?

MIDI16 ・・・3:37、34KB
おっ!これは少し期待が持てそうなどと、ついつい生意気なことを感じてしまうイントロで始まるクリスマスソングです。4ビートのアレンジが多い中で、こちらは12ビートなのも「やるな、お主」と思ってしまいます。もっともちょっと盛り上がりに欠けますので、あくまで流して聞くレベルかもしれません。イントロとエンディングはすごいのに、もったいないなぁ・・・。
MIDI17 ・・・3:19、34KB
ということで最後にど本命のビッグバンドアレンジをお届けします。これは聞くだけの価値あり!ですので、他のはともかくこれだけは一度聞いてみてくださいね。hideはビッグバンドが好きですので、ただそれだけで気に入っているだけなのかもしれませんが、今回お薦めの一押しですのでだまされたと思って是非一度どうぞ。

SONG

       原 詩 / 対 訳

 

 

MIDI1

MIDI2

MIDI3

MIDI4

MIDI5

MIDI6

MIDI7

MIDI8

MIDI9

MIDI10

MIDI11

MIDI12

MIDI13

MIDI14

MDI15

MIDI16

MIDI17


Chestnuts roasting on an open fire
  暖炉で栗の実がはぜている
Jack Frost nipping at your nose
  君ったらお鼻を真っ赤にしちゃって
Yule-tide carols being sung by a choir
  聖歌隊のクリスマス・キャロルが聞こえてくる
And folks dressed up like Eskimos.
  みんなエスキモーみたいに厚着しているね


Everybody knows a turkey and some mistletoe

  だれもが七面鳥やヤドリギを知っているのは
Help to make the season bright
  楽しい季節には欠かせないものだからなんだ
Tiny tots with their eyes all aglow
  ちっちゃい子らは目を輝かせてしまって
Will find it hard to sleep tonight.
  今夜はきっと眠れないんじゃないかな


They know that Santa's on his way
  サンタはもうこちらへ向かってるはず
He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh
  そりにおもちゃやステキなものを詰め込んで
And every mother's child is gonna spy
  そして、どのお母さんの子も
       こっそりと探っているんだ

To see if reindeer really know how to fly.
  トナカイが本当に飛べるのか見てやろうってね


And so I'm offering this simple phrase
  だから、僕はこのささやかな言葉を
To kids from one to ninety-two
  一歳から九十二歳までの子供たちに贈ろう
Although it's been said many times, many ways
  もう何度も聞いて、何度も口にした言葉だけど
Merry Christmas
Merry Christmas

Merry Christmas to you.
  メリー・クリスマス...
  
心からメリー・クリスマス

 


 

The Christmas Song

 

作詞:ロバート・ウェルズ、1946
    Robert Wells
 (1922-1998)
作曲:メル・トーメ、 1946
    Mel Torme
(1925-1999)

 "The Christmas Song"などという究極のタイトルが付けられたこのナンバーは、XCDにお立ち寄りいただいた皆様に、とても馴染み深いクリスマスソングではないかな?って思います。
 思えば1999年にこのサイトを開設した際に、TOPページで流れていたのがこの曲ですので、hideとしても個人的にとても思い入れのある一曲です。

 この曲が世に送り出されたのは1946年のことです。
 250曲以上をこの世に送り出した天才ジャズシンガーのメル・トーメと、ピアニストのロバート・ウェルズの共同作品として誕生しました。

 当時メル・トーメは若干19歳、そしてロバート・ウェルズは22歳だったといいますから、たとえ天性の才能があったとしても、ただただ驚くばかりです。もっとも当時は二人とも青春真っ只中といえる年頃ですから、この曲の誕生秘話として、その若さゆえのエピソードが残されています。

 

 時は1945年、つまり"The Christmas Song"がレコードとして発売される一年前の夏のことです。

 ある日、メル・トーメが友人のボブ(ロバートのことを「ボブ」って呼ぶのは、ルドルフ三部作でお勉強しましたよね)の家を訪れると、ピアノの上に『栗が暖炉ではじけてる』とか、『寒くてお鼻が真っ赤か』などと書かれたノートが置かれていました。

 「何やってんの?」と短パンとTシャツ姿のボブに、メルが尋ねたところ

 「いやぁ〜、あっついからさぁ。冬のことでも考えたら少しは涼しくなるかな?って。それで思いついたことをメモってみたんだけど、なんかクリスマスのことばかり思い浮かぶんだよね。」

 「へぇ〜、面白そうなことやってるんだ♪」とメルが思ったかどうかは分かりませんが、若い二人のことですから、なんとなくその場の勢いで詩と曲を完成させてしまいました。

 それもわずか45分で!

 こりゃあ良い曲が出来たぞ〜☆と意気揚々の二人は、その勢いのままハリウッドまで車を飛ばして、ナット・キング・コールのマネジャーに会いに出かけます。

 若さというのは時に小さな奇跡を生み出すものなのかもしれません。

 演奏を聞いたマネジャーはその場でレコーディングを快諾。

 翌1946年10月、NYでナット・キング・コールにより吹き込まれた"The Christmas Song"は発売と同時に大ヒット。クリスマスソング定番の一曲として、この"The Christmas Song"(なんかややこしいですね)(笑)は今も人々に愛され続けてい るのはご存知の通りです。

 

 ちなみに上記では作詞:ロバート・ウェルズ、作曲;メル・トーメとしてご紹介させていただきましたが、そういったバックストーリーを持つナンバーですので作詞・作曲の両方に、お二人の名前がクレジットされている場合もあります。 詩と曲が別々に創られたのではなくて、きっと同時進行で産み出されていったことを尊重したクレジットなんでしょうね。

 そういえばこの曲のタイトルは、通常"The Christmas Song"となっていることが多いのですが、"Chestnuts roasting on an open fire"と呼ばれることもあります。紛らわしい気もしますが、どちらのタイトルでも同じ曲です。


 
 あれ・・・?書くことがなくなってしまった・・・。(^_^;)
 じゃあ特別に"The Christmas Song"関連のお薦めをご紹介することにしますね。

 本命のナット・キング・コール盤で、タイトルはズバリ"the christmas song"。
 全22曲収録とかなりお得なボリュームで、タイトル曲の"The Christmas Song"はオリジナルの1946年ヴァージョンの他に1961年ヴァージョンなど全3ヴァージョンが収められています。

 こちらはメル・トーメ盤で、タイトルは"Christmas Song"。
 作者自身のオリジナルに興味のある方は是非こちらもどうぞ。全16曲収録。

 こちらはCDアルバムではなくて、ハードカバーの洋書というか手っ取り早く言えば「絵本」だったりします。タイトルは"The Christmas Song: Chestnuts Roasting on an Open Fire"
 発売されたのは、2007年10月と(この文章を書いている時点では)つい最近のことです。

 著者はメル・トーメさんとロバート・ウェルズさんという、ここまで読んでこられたあなたならお分かりの"The Christmas Song"を創ったお二人に、ドリス・バレットさんのイラストが加わった、XCDファンなら必携の一冊かもしれません。

 全32ページ。気になる内容はひ・み・つ。(笑)

 

 

 

本当になかなか更新が進まず、ご迷惑をお掛けしています。多分、1年4ヶ月ぶりぐらいのMIDIページUPとなりました。

17曲目はお馴染みの"The Christmas Song"です。
リクエストはAdvent Calendarに、今やなくてはならない名ガイド兼レポーターのきらきら星さんよりいただきました。聞くとなぜかセピア色のクリスマス風景が脳裏に浮かんでくる名曲ですね。

リクエストをいただいてなければ、きっとあと1年くらいはこのまま更新がストップしていたと思いますので、きらきら星さんに心から感謝(!)です。ありがとうございました。

メロディもステキなのですが、詩がとってもいいですよね。特に最後の「一歳から九十二歳までの子供たちに贈ろう〜心からメリークリスマス」のくだりは、何度聞いてもウルッというかじ〜んときてしまいます。
ここで言う「子供たち」っていうのは、いたずらっ子という意味もあるのでしょうが、「見えないけれど大切なものを信じる気持ちを持っている人たち」くらいの意味ではないかな?と思います。

真夏にわずか45分で誕生した、奇跡のようなクリスマスソングの名曲を、どうぞごゆっくりとご堪能くださいね。

27/01/2008
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