ということで、更新が遅れた言い訳はサンタさんのせいにして(笑)、今回はサンタさんのお住まいをご紹介させていただきます。サンタさんの説明の通り、地下から展望台までを入れると、全部で5階建て(!)というとんでもないおうちですので、うまくご説明できるかどうか自信がありませんが、サボった分を取り返すつもりで頑張ってみますね。アドヴェント・カレンダーのスタートも近づいてきましたし・・・。

これは違いますよ(笑)
●●● サンタ館について ●●●
★サンタ館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モミの木を用いた木造の館で、大きな岩盤の上に立っている。
もともとはヨウルマーが住んでいた質素な一軒家だったが、サンタが北極から引越してきて、増築に次ぐ増築を重ねた。ところがサンタの飽きっぽい性格により、途中で放ってしまっているところが多々ある。このためサンタ館の外観は、かなりいびつな形をしているのが特徴となっている。
たとえば最初に作ったサウナ小屋は、まだ大工仕事が手なれていないせいもあり、思うようにいかずに仕上げの途中で投げ出してしまった。そのため屋根に雑草が生え、ツタ植物がからまってしまっている。もっともこれはこれで奇妙な味を醸し出しているのだが、時々薄気味悪い妖精たちの住みかになっていることがあり、追い出すのに一苦労している。サンタによれば、サウナで気持ちよく汗を流している時に、ふと気がつくととなりでアカすりなどをしていることがあり、不愉快なのだそうだ。夜中に低い声で笑うのも、どうも気に入らないらしい。
なお、今でも増え続ける手紙の整理や、古びた個所の建て直しなどで増改築はいつ終わるとも無く、サンタの気が向いたときに延々と続けられている。
アントニオガウディの代表作といわれる、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアと、「どちらが先に完成するか?」というのが、関係者の間ではよく議論されているくらいである。ちなみに今のサンタ館の床面積は大体660平米ぐらいらしい。

こんな感じ? それともこんなの? まさかこんなのじゃないよね?
★煙突
サンタ館の煙突は、主(あるじ)であるサンタが最もその苦労を知っているにもかかわらず、実に通り抜けがしにくい。これはサンタが増改築を重ねた結果、煙突の位置や形が何度も変わったせいである。
もっともサンタは自分の家へ入るのに、わざわざ煙突を使う必要は無いので、いたって無関心である。
★避雷針
サンタ館の屋上には人型の避雷針が付けられていた。雷が落ちると髪の毛を逆立て、目玉が飛び出し、笑い出すというなかなか凝ったものだった。これはふざけて作ったものではなく、雷雨に対する不安をかき消すとともに、クリスマスの日、黒雲と雷雨の中をサンタが帰還する際、笑い声を頼りに進むことが出来るというすぐれものであった。
サンタがこれを作って取り付けたが、雷雨の中で笑う人形が気味悪く、わずか2週間で取り外された。
★パラボラ・アンテナ
衛星放送をキャッチして、スポーツ中継等を生で見るためにサンタがこしらえたもの。巨大なコウモリ傘を使って、わりと格好良く出来ている。感度も良くて、ときおり謎の宇宙電波まで拾ってしまうが、受信料金は払っていない。


★書斎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サンタ館の3階は書斎となっている。窓からは玄関前にひろがる庭を一望でき、ときおりこの窓から禁煙中の煙草のけむりが漂う。サンタが一人になりたいときは、たいていここかトイレにいる。サンタのコレクションの一部であるパイプや時計なども保管されており、大切な憩いの場になっている。
机の上には地球儀とともに、手紙の中から子供たちの願いをまとめたフロッピーディスクが並んでいる。北欧風のインテリアの中に、チャイナ風の傘をかぶった電灯などが置かれていたりして、チグハグながらも不思議なバランスをかもしだしている。
一応コンピュータも棚の上に設置されているが、扱いが下手なのであまり使われていない。もっとも友人たちとは良くメールをしているようなので、まったく使うことができないという訳でもないようだ。サンタいわく「時を越えてメールが出来る性能を持っている」らしいのだが、それを受信出来る相手が過去にはいなくて困っている。
所狭しと置かれたエスニック小物類は世界を回った時に集めたもので、小型のモアイ像などが部屋の隅にふと立っていたりして、訪れた者の目を喜ばせる。
扉の裏には大きな鏡がついていて、その前でよく演技の練習をする。たとえば、クリスマスの夜に偶然見つかった場合の対応の仕方や、気のきいたセリフまわしの言い方。ヨウルマーへプレゼントをする時の自分など。
しかし途中で恥ずかしくなって、鳥肌を立てることもある。時々その様子を窓越しに、猫のプープがのぞいている。

★時計
いつも持ち歩くのは、懐中時計が多い。
特に17世紀末から持っている懐中時計はなんでも、「フランクにもらったやつだ」と自慢している。しかし、周囲の者はフランクが何者なのかを知らない。何でもサンタに言わせると、世界で初めて犬の首輪を発明した人物だそうだ。
★煙草
現在は禁煙中。昔、煙草が疫病にきくと思われていた時代があり、その頃に吸い始めた。基本的に巻き煙草では、エジプト種、トルコ種のストレートが好きだった。濃厚な甘い香りと味は、今でも肉料理の後で思い出す。
以前は軽くコクのあるバージニア種のストレートだったが、巻き煙草にフィルターがつくようになり味が落ちたので、禁煙してもあまり未練は残っていない。
葉巻、パイプは香りが濃いので、ヨウルマー、トントおよびプープに評判が悪く、特に60年代にロスの殺人課警部から記念にもらった葉巻は、火を付けた途端に屋敷内が騒然となった。
現在は禁煙中なので、平和である。
★地球儀
一見何の変哲も無い地球儀だが、この地球儀はよく見ると、大昔にあったムー大陸やアトランティス大陸が記されている。もちろん、この部分は現在海に沈んでいるが、サンタが過去のデータをもとにして、自分で付け加えていった。


★リビング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
玄関を入って左側にある、サンルームと一続きになったリビングは大きな窓からの日差しがさんさんと当たる居心地のいい場所である。
部屋の一角にはモミの木が置いてあり、クリスマスには星をまぶしたように彩られる。壁には花模様のステンドグラスが飾られている。カーペットはヨウルマーが編んだルイヨと呼ばれている鮮やかな北欧の織物。入り口の扉にもルイヨが掛かっていて、インテリアと同時に防寒の役割を果たしている。

窓の近くにはソファが置いてあり、サンタはそこに座ってゆっくりとテレビを観るが、時々プープが中央に大きく横たわってソファを独占している。プープはどかしてもすぐに戻ってきて元の位置に同じように横になり、そこに人がいようと、何があろうと平然としている。
そんなプープにとってサンタが楽しみにしている衛星放送のスポーツ中継がある時は受難の日でもある。本来彼の席であるべき居心地の良いソファが、興奮して大声を張り上げる野蛮人(サンタ)に長時間占領されてしまうからだ。
プープは不満げな顔でしばらくサンタの膝に乗っているが、興奮したサンタが足を踏み鳴らしたりするため、さらに不機嫌な顔になり、最後にはトントたちに八つ当たりをしてヨウルマーに怒られることになる。
しかし、その原因を知っているヨウルマーは、あとでクリームなどをプープにやるため、結果的にはスポーツ中継も悪くないとプープは思っているようだ。
トントたちの中には、ソファやイスに座る者もいるが、リビングではその大方が床やカーペットに座ったり寝そべったりしてくつろいでいる。

★暖炉
石造りの暖炉では、香りのいいシラカバやモミなどの倒木を燃やしている。こうすると部屋全体に深い森のような、あるいは子供の頃をふと思い出すような良い香りがひろがり、ヨウルマーは気に入っている。
★火掻き棒
暖炉用。テレビで「怪傑ゾロ」を観たサンタが、ひそかにフェンシングの練習をするのにも使う。
★熊の置物
サンタが旅行先から買ってきたもの。なぜか日本では、どこの家にでも見られる木彫りのオブジェ。トントのオドキリがおびえて近寄ろうとしないので、サンタが面白がって置いている。
★テレビ
36インチの大型テレビ。衛星放送のスポーツ観戦のため、大型のものを買った。しかし最近では物足らなくなってきており、プロジェクターをクリスマスにプレゼントしてもらえないだろうかと、サンタは真剣に考えている。

★飾り皿
元々ヨウルマーが持っていたものが中心。彼女が先祖代々受け継いできた皿の一部を飾って楽しんでいるが、バイキング時代の英国製の皿などもあるようだ。サンタが最近集めた皿の中には、クジラの絵がついたものがあり、幼い字で「らっせん」とサインがしてある。
★絵
シャガールの描いた絵が飾ってある。ただし、幼稚園の時に描いたものらしく、芸術的価値は低いらしい。サンタとしては、晩年の作品よりも気に入っている。
★観葉植物
窓辺のシダ植物はプープのお気に入りで、時々ボロボロに噛んである。
★モミの木
サンタがヨウルマーの家を初めて訪問した時にあったクリスマスツリーは、その後もなぜか枯れることがなく、数十年たった今でも青々としている。
かつて部屋の模様替えをした時、このモミの木を外に出そうとしたが、何としても動かすことができず、調べてみるとモミの木から伸びた根が床を突き抜けて、しっかりと大地に根を張っていたという。
きっとこの木はここから出て行きたくなかったのだという結論で、現在に至っている。サンタ館の居間は、このように植物までもが居座るほど居心地が良いということがお分かりいただけたことと思う。
しかしトントのキョージュが、失敗した毛生え薬を木の根元に捨てていたという証言も見逃せない。
