The Legend of
 
Santa Claus part2

〜 サンタさんの内緒話・その2 〜

Have Yourself a Merry Little Christmas


 コルバトゥントゥリのことを少しは知ってもらえたかな?
 もしわしの住まいを訪ねてみたいと考えるなら、まずはヘルシンキまで来ることじゃな。そこからは普通は鉄道になるんじゃが、何にせよロバニエミをひたすら目指すことになるのう。そこから乗り換えるか、車でケミヤルビまで行くことじゃな。
 そういえばヘルシンキ19時22分発のケミヤルビ行き夜行列車というのがあるそうじゃから、14時間くらいかかるそうじゃがこれが一番楽じゃよ。
 もっともそこから先はいずれにせよ車を使うしかないじゃろうから、国際免許は準備しておいた方が良いかもしれんぞ。

 ケミヤルビから車でメインロードを北上し、ペルコセンニエミへ行き、さらにサブコスキを通ってマルッティまでは簡単に行けるじゃろう。しかしそこから先は、いわゆる「道なき道」を走ることになるじゃろうから、町の者に道順を尋ねておくことを忘れんようにな。

 マルッティからコルバトゥントゥリまでは78kmと3m50cmじゃから、あまり焦らんで来ることじゃな。対向車などは無いに等しいんじゃが、ときおり何も考えないトナカイが飛び出してきて事故になることもあるようじゃから、スピードの出しすぎには注意したほうが良いじゃろう。
 それさえ気をつければ、あとは手放しでも大丈夫じゃよ。
 マルッティからケミヨキ川沿いにヌォルッティトゥントゥリ方面に進み、しばらく行ったら別れ道を左折するんじゃ。ここは左と右の道以外は何も無い平原が広がっているだけじゃから、まあ間違えることはないじゃろう。

 そこからさらに車を進めると、ケミヨキ川の源流にぶつかるんじゃが、その時にはエテラの湿地帯が見え始めておるはずじゃ。
 そしてその向こうにエテラの森とコルバトゥントゥリの山も見えるはずじゃよ。
 地元ではこの一帯を「コルバトゥントゥリ」と呼んでおるんじゃ。ここまで来ればわしの家はもうすぐじゃから、立ち寄ってもらえば夕食くらいはご馳走させてもらうぞ。
 もっとも、家におればじゃが・・・。


 サンタさんは簡単そうに言っていますけど、コルバトゥントゥリにたどりつけるかどうかは、保証の限りではありません。
 実はエテラの森の中では、妖精のかどわかしがあったりするのです。地元の方たちがフェアリーダンスと呼ぶ、このダンスの輪に巻き込まれると、森の外へ出られなくなるそうです。(イギリスでもよくこのように言われるそうですが・・・ホントかな?)

 ある人はコルバトゥントゥリの森を歩いていると、突然深い霧に包まれて、気がついたら自宅のトイレで目を覚ましたそうです。つまりコルバトゥントゥリは、まるでバミューダトライアングルのように、四次元の世界を思わせる土地なのかもしれませんね。

 もっとも妖精よけには、魔女から魔除けの釘を買うという手があります。北欧の魔女でしたら、こういった魔除けを作ってくれますので、まず最初に彼女たちを探すことから始めたほうが良いかもしれませんね。


 いずれにせよコルバトゥントゥリは実在の土地ですが、そこにサンタさんが住んでいるかどうかは、あなた自身の信じる気持ち次第なのかもしれません。
 「そんな所などあるもんか!」と思うのはそれこそ個人の自由なのですが、そう思った瞬間から二度と立ち寄ることの出来ない場所が、この世界にはあるのだということを覚えておいてください。

 あきらめずに、「必ず行けるんだ!!」と信じ続けることが大切です。
 そして、もしもあなたが自宅のトイレで目を覚ますことになったとしても、決して「フン!」などと言ったり思ったりするのは止めたほうが良いでしょう。
 人生が虚しくなってしまいますから・・・。

 何度か失敗を繰り返すかもしれませんが、そのうちにきっと目指す場所に辿り着くはずです。コルバトゥントゥリには、不可思議な生き物が住んでいたり、少し危険な地域や生き物も多いといいます。ディズニーランドのようなテーマパークではありませんので、絶対に安全だとは言えません。けれども逆に、きちんと計画を立てて、正しい知識を持って準備をすれば、サンタクロース館のドアをノックすることが出来るはずです。たとえその時、心臓が早鐘を打つようにバクバクすることになっていたとしても・・・。


  サンタにまつわる知っておきたい基礎知識 

 ヨウルマー
   ・・・ いわずと知れたサンタクロースが愛する奥様の名前。
      
ミセス・サンタクロースと呼ばれることもある。
      詳しくは今後明らかにしていく予定。 ^_^;

 オーロラ
   ・・・ オーロラは地磁気に太陽風があたることで生成される。このためトント
      たちは手に磁石を持って、オーロラの形を変化させようと頑張ってみる
      ことがよくある。
サンタはそれを見て苦笑しながら、一番大きな磁石を
      ポケットの中に隠し持って動かしていたりする。
      また
オーロラの赤い光で、ヨウルマーサンタの赤い服を染める。

 気候
   ・・・ コルバトゥントゥリの気候は緯度の割には温暖。メキシコ湾流によって
      暖められた西風で、厳しい寒気が和らげられている。
      夏はロシアのステップ地方からの熱い空気で気温が上がる。
      冬は寒く雪が多くなるが、空気が乾燥しているため割と快適に過ごせる。

 妖精
   ・・・ ある統計によれば、コルバトゥントゥリに住む妖精の1平方キロメートル
      当たりの棲息数は7.4匹といわれている。
      これは妖精の多いことで有名なイギリス・ウェールズ地方の3.7匹を
      はるかに凌駕している数値である。
      なぜこれほどまでに多いかは学術上(妖精学?)の謎とされているが、
      いずれにせよこのことが特色となっており、雪と氷のツンドラの風景に
      微妙な色彩を織り成していることは間違いない。
      もちろんトントも妖精の一種である。

 白夜
   ・・・ 日の出前、および日没後のかなり長い間にわたって薄明が続く現象。
      一番長いのは6月の夏至の頃。この時期には夏至祭が行われるが、
      死者の霊や悪霊がうろつくといわれている。
サンタクロース館のある
      ラップランドでは5月中旬〜7月中旬にかけては、太陽が沈まない。

 逃げ水
   ・・・ 蜃気楼の一種。草原などで遠くに水があるように見え、近づくとまた
      その先のほうに遠のいて見えていつまでたっても追いつけない。
      昭和30年代前半頃までは「武蔵野の逃げ水」といって、東京都下でも
      見ることが出来た自然現象。
      
トントたちは夏場に逃げ水と思って追いかけて遊ぶうちに、本物の
      水たまりに足を滑らせることがある。その時彼らはこの単なる水たまりを
      「ニセ逃げ水」と憎しみを込めて呼ぶ。

 トント
   ・・・ 世界中にいる妖精で、人間に似た姿をしているが、身長は60cm前後。
      家族意識はなく単体で生活している。
      日本ではザシキワラシ(座敷童)、フィンランドではトントゥなどと、
      棲息している国ごとに様々な名前で呼ばれている。
      基本的には人家や馬小屋、車の中など、人間が出入りする場所に
      潜んでいて、通常は家一軒につき一匹の
トントが生活している。
      しかし「嫌」だと思った家からは出て行ってしまい、
トントが去った家は
      運気が落ちるといわれている。
      人家に住み着くと、その家の家族を陰で手助けするが、どうやら善意から
      ではなく、住まわせてもらっている義理をなんとなく果たしているつもりの
      ようである。
      人間が
トントのテリトリーを汚したりすると、屋根裏を走り回ったり、
      皿を投げつけて割ったりするなどの悪戯をすることが多い。
      しかし逆にその存在を認めてやり、
トントがいそうな場所を清潔にすると
      消し忘れの電気を消してくれたり、家畜の世話を見てくれたりもする。
      このため北欧などでは現在でも、
トントに感謝の意をこめて、
      ポリッジ(おかゆ)を供えることを忘れていないという。

      普通は我々からは見えないが、赤ん坊や犬、猫などには見えるらしい。
      何も無いところで犬が吠えたり、猫が宙を見つめているのはそのため
      だといわれている。
      人間の赤ん坊がひとりで笑い出したり、意味も無く夜泣きするのは、
      トントがあやしていたり、あるいは頬をつねったりしている場合が
      ほとんどであることが多い。
      コルバトゥントゥリサンタクロースの存在が無ければ単なる
      辺境の片田舎にすぎず、妖精の多い秘境程度の認識で終わっていた
      かもしれない。


 !!衝撃のレポート(笑)
    サンタクロースとジェット機が正面衝突!?

 外電によれば世界的に有名なあの(!)サンタクロースとB737型機が、空中で正面衝突事故を起こしたらしい。写真は事故直後に空港に緊急着陸をした際に撮影されたものだが、この事故について機長は「世界中の子供たちに大変申し訳ないことをした」と、インタビューで答えた。

 今後の対策については軍当局を含め協議が行われているが、明確な方針を打ち出せないまま時間だけが過ぎており、今後は国連本部に議場を移して討議が行われる予定である。
 果たして今年のクリスマスに間に合うのか?世界中の子供たちに失望を味あわせることなく、画期的な対策案がまとまるのか世間の注目を集めている。

・・・って、もちろんジョークですけどね。お茶目な航空会社もあるものです。 (^^ゞ

 
 サンタさんの内緒話の2回目をお届けいたします。
 前回に引き続きコルバトゥントゥリのお話ですが、ご存じない方がたくさんおられるみたいですので、しつこく(?)地元ネタで攻めてみました。

 もっともサンタさんの奥さんの名前がヨウルマーであることをご紹介したり、トントの仲間は日本にもいるといったことで、少しずつ親近感がわいてくるんじゃないかなぁ〜と期待感を持っていたりします。

 お約束の「毎月更新」もギリギリセーフで、何とか守れたようでホッと一安心です。もう少しペースが上がればいいんですけどね・・・。

05/30/2004
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