ということで、今回はサンタさんのお宅のクリスマスメニューをご紹介することにします。本当はヨウルマーさんに説明していただくのがいちばんなのですが、静かな生活を好まれる方ですので、hideが変わってご紹介をさせていただきます。
うまくお伝えできるといいんですけど・・・。

●●● サンタ館のクリスマスメニュー ●●●
★ヨウルキンク
フィンランド人のヨウルマーは、クリスマスになると必ず自家製のハムを焼く。塩水に漬けた豚肉を柔かくなるまで茹でた後、粒芥子(つぶからし)、卵などを塗り、パン粉をまぶしてオーブンでこんがりと焼き上げる。このクリスマス用のハムをヨウルキンクという。
サンタはプレゼント配布から帰り着くと、何はさておきまず熟睡するのが毎年の決まりごとになっている。(そりゃあ疲れますから・・・) (^^ゞ
そしてクリスマスの夕方に起きだして、グーグーと鳴るおなかを押さえながら、オーブンの中のヨウルキンクをのぞき込むのも、これまた毎年の決まりごとである。
焼きあがっていく豚肉をナイフで削ぎ、「味見」と称して舌を火傷したことも一度や二度のことではない。
仕方がないのでクッキーなどの軽食をとって、サウナに入り汗を流す。すっきりしたところで、ようやくテーブルに並べられたヨウルキンクにありつくことができるのである。

★ヨウルプーロ
ポリッジ(おかゆ)のこと。現在ではお米を使うが、サンタのところでは昔ながらのオート麦で作る。クリスマスなので、シナモンやアーモンドを加えるのだが、アーモンドは一粒だけ入れて、おまじないにする。このアーモンドを引き当てたものは、翌年は幸運の年を迎えられる。
ポリッジはトントたちの好物でもある。クリスマスの夕食だけは、サンタクロース夫妻と共にトントたちも席を並べて食事をするが、トントたちはこのヨウルプーロばかり食べる。
もっとも席を並べるといっても、中には自分の住みかに持ち帰って食べるものもいるし、食べるところを見られるのを嫌って、わざわざテーブルの下にもぐりこむものもいたりする。結果的にはサンタとヨウルマー以外は、ほとんどきちんと座っていないのが常である。

★ランチュラチッコ
グラタンの一種。フィンランドにある黄色い大カブを小さく切って煮た後、小麦粉・牛乳と一緒によくすりつぶしてから、塩・砂糖・白胡椒などを加えて、オーブンで焼いて出来上がり。サンタの大好物のひとつ。
クリスマス・イブで疲れたあとのサンタは、カブの甘みがひろがるこの熱々のグラタンを食べて、一年の終わりをしみじみ感じる。自分に「お疲れ様」を言うひと時でもある。

★ケーキ
サンタは、ノルウェーの「イョーテタック」というケーキが好き。このケーキにはコニャックが湯水のように使われる。フィンランド生まれのヨウルマーには、あまりなじみのないクリスマスケーキだが、イブで疲れたサンタが喜ぶのならと作る。
本当は、ノルウェーには「ゴロ」というケーキもあり、これはイョーテタックの倍以上もコニャックを使う。しかしサンタは「ゴロ」のことを知らないので、ヨウルマーは黙っている。

★ピッパーカクー
クリスマスにフィンランドで作られる自家製のジンジャークッキーのこと。このクッキーは、トナカイなどのクリスマスにちなんだ動物をかたどって、大量に作られる。

こういったクリスマスメニューを、サンタは酒などを飲み陽気に騒ぎながらたいらげていくが、ヨウルマーは違う。
フィンランド人は今でも静かなクリスマスをおくる習慣を持つ。だからフィンランド生まれのヨウルマーも静かなクリスマスを迎える。そのほうがクリスマスらしい気分になるそうだ。
だからこの日のサンタは、主にトントたちと騒いでいる。
