The Legend of
 
Santa Claus part4

〜 サンタさんの内緒話・その4 〜

Chestnut Roasting On An Open Fire


 コルバトゥントゥリとヨウルマーの話をしてきたんじゃが、退屈してはおらんかのう。うむ?面白いからもっと続けて欲しい?Ho!ho!ho!それは何よりじゃ。

 あまり話が上手い方ではないから、ちょっとばかり気にしておったんじゃよ。わしの普段の生活に興味を持たれるというのは、ちょっと照れくさいし、特別な話などそうそうあるものではないからのう。少しばかり小説家の気持ちが分かるようじゃよ・・・、というのは言い過ぎかのう。

 ふむ・・・、そうじゃ。特別な話といえば、わしの家のクリスマスメニューの話は「特別」に入るかもしれんのう。なんせわしはイブの夜には世界中を飛び回っているわけじゃから、戻ってから食事をすることになるんじゃ。
 つまりわしのところでは、イブの料理とクリスマスの料理が同じテーブルに並ぶことになるという訳じゃよ。ローストビーフやローストチキン、それにカキの燻製や小海老の塩茹でなどといったお馴染みのメニューと一緒に、ヨウルマーの得意料理が一緒に並んだテーブルは、そりゃあもう豪華なもんじゃよ。

 もしかするとこれを食べたいために、世界中を飛び回っているのかもしれんよ。なにほんの冗談じゃが、それくらい特別なメニューだということなんじゃ。

 ヨウルマーが料理を作るのは、このキッチンでなんじゃ。これは去年のイブにキッチンに飾りつけをした時の写真じゃな。鍋の数でヨウルマーの料理の腕が分かってもらえると良いのじゃが・・・。

 テーブルにはこんな風に料理が並ぶんじゃ。この時のプディングの味といったら、そりゃあもう・・・。写真だけでは伝え切れんのが本当に残念じゃよ。


 ということで、今回はサンタさんのお宅のクリスマスメニューをご紹介することにします。本当はヨウルマーさんに説明していただくのがいちばんなのですが、静かな生活を好まれる方ですので、hideが変わってご紹介をさせていただきます。

 うまくお伝えできるといいんですけど・・・。


  サンタ館のクリスマスメニュー 

 ヨウルキンク

 フィンランド人のヨウルマーは、クリスマスになると必ず自家製のハムを焼く。塩水に漬けた豚肉を柔かくなるまで茹でた後、粒芥子(つぶからし)、卵などを塗り、パン粉をまぶしてオーブンでこんがりと焼き上げる。このクリスマス用のハムをヨウルキンクという。

 サンタはプレゼント配布から帰り着くと、何はさておきまず熟睡するのが毎年の決まりごとになっている。(そりゃあ疲れますから・・・) (^^ゞ
 そしてクリスマスの夕方に起きだして、グーグーと鳴るおなかを押さえながら、オーブンの中の
ヨウルキンクをのぞき込むのも、これまた毎年の決まりごとである。

 焼きあがっていく豚肉をナイフで削ぎ、「味見」と称して舌を火傷したことも一度や二度のことではない。
 仕方がないのでクッキーなどの軽食をとって、サウナに入り汗を流す。すっきりしたところで、ようやくテーブルに並べられた
ヨウルキンクにありつくことができるのである。

 

 ヨウルプーロ

 ポリッジ(おかゆ)のこと。現在ではお米を使うが、サンタのところでは昔ながらのオート麦で作る。クリスマスなので、シナモンやアーモンドを加えるのだが、アーモンドは一粒だけ入れて、おまじないにする。このアーモンドを引き当てたものは、翌年は幸運の年を迎えられる。

 ポリッジはトントたちの好物でもある。クリスマスの夕食だけは、サンタクロース夫妻と共にトントたちも席を並べて食事をするが、トントたちはこのヨウルプーロばかり食べる。

 もっとも席を並べるといっても、中には自分の住みかに持ち帰って食べるものもいるし、食べるところを見られるのを嫌って、わざわざテーブルの下にもぐりこむものもいたりする。結果的にはサンタヨウルマー以外は、ほとんどきちんと座っていないのが常である。

 ランチュラチッコ

 グラタンの一種。フィンランドにある黄色い大カブを小さく切って煮た後、小麦粉・牛乳と一緒によくすりつぶしてから、塩・砂糖・白胡椒などを加えて、オーブンで焼いて出来上がり。サンタの大好物のひとつ。

 クリスマス・イブで疲れたあとのサンタは、カブの甘みがひろがるこの熱々のグラタンを食べて、一年の終わりをしみじみ感じる。自分に「お疲れ様」を言うひと時でもある。

 ケーキ

 サンタは、ノルウェーの「イョーテタック」というケーキが好き。このケーキにはコニャックが湯水のように使われる。フィンランド生まれのヨウルマーには、あまりなじみのないクリスマスケーキだが、イブで疲れたサンタが喜ぶのならと作る。

 本当は、ノルウェーには「ゴロ」というケーキもあり、これはイョーテタックの倍以上もコニャックを使う。しかしサンタは「ゴロ」のことを知らないので、ヨウルマーは黙っている。

 ピッパーカクー

 クリスマスにフィンランドで作られる自家製のジンジャークッキーのこと。このクッキーは、トナカイなどのクリスマスにちなんだ動物をかたどって、大量に作られる。

 こういったクリスマスメニューを、サンタは酒などを飲み陽気に騒ぎながらたいらげていくが、ヨウルマーは違う。
 フィンランド人は今でも静かなクリスマスをおくる習慣を持つ。だからフィンランド生まれのヨウルマーも静かなクリスマスを迎える。そのほうがクリスマスらしい気分になるそうだ。

 だからこの日のサンタは、主にトントたちと騒いでいる。

 

 これだけでは申し訳ないかな?と思いますので、フィンランドのケーキレシピを一つご紹介させていただきます。料理がお好きな方は、一度お試しあれ。
 ポイントは小麦粉にパン粉を混ぜて生地を作るところでしょうね。

 ルーネンベリケーキ

(1)バター又はマーガリン(150g)を溶かす。

(2)(1)に砂糖(3/4カップ)と卵(2個)を入れ、よくかき混ぜる。

(3)小麦粉(3/4カップ)と乾燥パン粉(1/2カップ)、ベーキングパウダー(小さじ1)を混ぜ、(2)に入れる。もしあれば、砕いたクッキーを入れてもよい。

(4)さらに(3)に水を50cc入れ、よくかき混ぜる。

(5)カップケーキ用の容器に(4)を入れ、225度のオーブンで10〜15分焼く。

(6)お好みで焼きあがったケーキにジャムなどで、飾りをする。

 

 しかし・・・、こんな風にご紹介しているとサンタクロースが単なる「酒飲みなオヤジ」に思えてくるのはhideだけ?いいのか、これで? (ーー;)

 聖ニコラスが聞いたら怒りそうですものね・・・。

 まあ、時代と共にサンタクロース像も移り変わっていくということなのかもしれません。あ、そうそう。サンタがヨウルマーに惹かれるきっかけとなった料理がありますので、一緒にご紹介しちゃいますね。これは普段の夕食で時々登場するみたいですよ。

 キノコシチュー

 ヨウルマーサンタの出会いを演出した、思い出深い香り高いシチュー。
 まずベーコンでスープをとって、ワインを加えてタマネギやニンジン、ビーツなどを加えて野菜の甘いうまみを出していく。

 そこにエテラの森のキノコ、56種を入れる。中には毒性のものもあるが、ヨウルマーが薬草の汁などを使って毒抜きをして、乾燥させたものを加える。

 しばらくすると、ちょうど深い森の中にいるような、澄んだ香りとベーコンや野菜の甘みが溶け込んだような上品な香りが立ち上る。他の香辛料はキノコの香りの邪魔になるので入れない。

 野菜はグツグツと煮込み、スプーンで裂くととろけるように崩れるまでじっくりと煮込んだ後、仕上げに生クリームを入れる。

 サンタはこのシチューとヨウルマーの優しさに惹かれた。

 
 我々男性が食べ物に弱いのは、古今東西を問わず共通みたいですね・・・。 (^^)

 そうそう。またこんなのを見つけちゃいました。

 今度は「クリスマス仕様の飛行機」だそうで、赤とグリーンのクリスマスカラーが何ともいえない、いい感じを出しています。
 おまけに、翼の上にはトナカイのツノが生えている?。
 
 う〜ん・・・。これって飛んだら、吹っ飛んでしまわないのかなあ?

 
 

 お腹一杯になっちゃいました?(笑)
 食後はカプチーノでしめくくりましょうか。
 もちろんクリスマスだけの特別の一杯です。
 どうぞ召し上がれ。 (^^ゞ

 サンタさんの秘密も4回目となりました。普段の生活が分かるにつれて、だんだん困った人に見えてきたような気がしないでもないですね。こんな企画、始めるんじゃなかった・・・。などと後悔してたりして。

 まあ、「大人の方向けの寓話」ということで、子供たちには内緒にしておいてあげてくださいね。

 でもいかにも!といった聖人君子ではなく、この位の人間くささがあるということが、きっとそれだけたくさんの人たちから愛されている証拠になるような気がします。本当は、普段の朝食とかディナーとかもご紹介したかったのですが、これ以上やるとサンタさんはともかく(あまり気にしない人ですから)、ヨウルマーさんから怒られそうですので、自粛することにします。

 さてさて次は、何のお話にしましょうか・・・。

07/26/2004
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