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お茶飲み話

その5

〜 早春賦に誘われて 〜

 

Misty
 
  Misty

 

 

 

しばらくぶりでしたね。お変りはありませんか?
気がついたら1月は既に行き過ぎて、2月も早や下旬・・・。

「毎月更新出来るよう頑張りま〜す♪」とお約束したのは、ついせんだってのことですよね。う〜ん・・・。(ーー;)
忙しかったのは確かなんですけど・・・。ほら、世界的に景気がこんな状況ですから、本当にあわただしくて・・・。なんて、きっと言い訳にはならないだろうなぁ。逆に怒られちゃいそうです。(^^ゞ

だから、素直に謝っちゃいますね。
更新の期間が開いてしまい、本当に申し訳ありませんでした。<(_ _)>

というところで気を取り直して・・・、と。

これからまた地道に再開しますので、見捨てないでお付き合いくださいね。

ちなみに今回のBGMは、ジャズピアニストのエロール・ガーナーさん作曲のMistyです。「美しい音だけで組み立てられた」と言われる、名曲中の名曲です。

この曲は、彼がニューヨークからシカゴに向かう飛行機に乗っている時に、窓の外に立ちこめる霧を見た時、瞬間的に生まれたといいます。
どのようなインスピレーションが、これほどまでにロマンチックな曲を生むきっかけとなったのでしょうね。”瞬間”というのが、いかにも天才性を感じさせますが、そんなこんなを考えると興味は尽きません。
hideなら「もしも翼の上にゴブリンが乗ってたら、ど・どうしよう・・・」などと、荒唐無稽なことを考えていそうですけどね。

さて、このページではミュートトランペットのプレイをお楽しみいただけますが、原曲はピアノ・トリオの演奏で1954年にリリースされました。
アルバム「エロール・ガーナー・プレイズ・ミスティ」で彼の名演をお聞きいただけますので、もし機会があれば、是非一度お聞きになってみてくださいね。

 

 

 

 

ところで、今回のお茶飲み話についてです。

実は最近、少し行動範囲を広げているんです。といっても、そんなにたいしたことではなく、正確に言うと「歩いて出かける範囲を広げてみた」という感じです。

年末年始に食べ過ぎたのもあってか、体重が増えてしまったので、お医者さんと相談(毎月、定期的に診察していただいています)して、「少しウォーキングを増やしてみましょう」ということになったんです。
まあ去年の4月1日に煙草を止めてから、食べ物がおいしく感じるようになったのも影響しているかもしれません。特に野菜を美味しく感じるようになったのは意外な発見です。だってhideは野菜が嫌いな人でしたから・・・。

それはそれでいいことなんですけど、食べすぎれば当然、体重にはね返ります。まあ1〜2kgの話なので、騒ぐほどのことではないのかもしれませんけども。

でも体重が増えるのはそれだけ心臓に負荷が掛かると先生から言われていますので、対策と予防のためにお散歩の範囲を広げているんです。
そうですね、電車の駅でいえば、3駅くらいなら急ぐことの無い限り歩くようにしているんです。

たとえば新宿界隈や下北沢なんかは、hideの住んでいるところから歩いて行くのにちょうど良い距離ですので、週末にはよく出かけています。
ちょうどこの時期は梅の花が膨らんできているのもあって、早い春を見つけることが出来ますからね。
今回はそんなウォーキングの際に撮り貯めた、1月から2月にかけての早春の風景をご紹介させていただきます。

そんなところから、今回のタイトルは「早春賦に誘われて」と名付けてみました。

早春賦(そうしゅんふ)といえば、皆様もよくご存じの唱歌のタイトルですよね。以下、歌詞を掲載してみました。

  ♪春は名のみの風の寒さや
   谷の鶯 歌は思えど
   時にあらずと 声も立てず
   時にあらずと 声も立てず

   氷解け去り葦は角ぐむ
   さては時ぞと思ふあやにく
   今日もきのふも雪の空
   今日もきのふも雪の空

   春と聞かねば知らでありしを
   聞けば急かるる胸の思を
   いかにせよとのこの頃か
   いかにせよとのこの頃か

作詞:吉丸一昌さん、作曲:中田章さんのコンビによる作品で、大正時代初頭に発表されたものです。
なんでも、作詞された吉丸さんが立春を過ぎた安曇野の地を歩きながら、遅い安曇野の春を待ちわびる思いを詩にしたといいますから、そういう意味では、ちょうど今ぐらいの時期を歌ったものだと言えます。

ちなみに早春賦とは「早春の歌」くらいの意味で、文語体で書かれた歌詞を現代風に訳するとこんな感じでしょうか。

  ♪春というには名前ばかりの風の寒さだね
   谷のウグイスも さえずろうとしているけれど
   まださえずる時ではないと 声も立てないんだから
   まださえずる時ではないと 声も立てないんだから

   氷は溶けて消えたし 葦(あし)は芽をふくらませる
   さあ春は今だと思ったけれども あいにく
   今日も昨日も雪模様の空なんだ
   今日も昨日も雪模様の空なんだ

   暦の上では春だと聞かなければ知らなかったのに
   聞いてしまうと急かされる気になってしまう この胸の思いを
   どうしろというのかなぁ この頃の季節の進みのじれったさは
   どうしろというのかなぁ この頃の季節の進みのじれったさは

MIDIページと同じで、専門家ではありませんのであくまで「雰囲気をお伝えするだけ」のものとしてご覧くださいね。大きくは違ってないと思いますけど、文法的なことを指摘されると困っちゃいますから・・・。

でも三番まで歌詞を読んでいくと、「あれ?これってラブソングかも?」などと思ってしまうのはhideだけでしょうか。
普通に読めば「春を待ちわびている自分自身の胸の思い」を歌った歌なんでしょうけれども、人を恋うる想いが行間に隠されているようないないような・・・。さて、どっちでしょうか。(笑)

あ、そうそう。
タイトルの「早春賦に誘われて」の「誘われて」は、「さそわれて」とお読みいただくのが自然ですが、出来れば「いざなわれて」とお読みいただけると、さらに雰囲気にマッチするかもしれません。

では、前フリが長くなりましたが「早春賦に誘われて」の始まり、始まり〜☆ (^^ゞ

 

 

 

 

 

 

まずは去年の6月以来、7か月ぶりに高尾山へ。
例年、1月下旬〜3月末頃まで「高尾山の冬そばキャンペーン」というものが開催されていて、今年は1/24〜3/31が開催期間です。

高尾山に上る参道〜山頂にある20のお店で、名物のとろろそばがいただけるのですが、スタンプラリーのようなパンフレットが用意されていて、食べたお店でハンコをもらうことが出来ます。
それを3つ集めると買い物券やバスツアーのプレゼントに応募出来ますし、さらに20のお店をコンプリートすると、自宅でおそばが打てる「いえそば」という、そばうちのキットが当たったりもします。

何も無いより、何らかの目的を持った方が物事は長続きしますので、とりあえずは「そうだ!高尾山に冬そばを食べに行こう!」というのが、今回のウォーキングの発端になったような気がします。
道理で体重が増える訳だ・・・。(ーー;)

途中で見かけたおまんじゅうとか、おせんべいにも惹かれますが、とりあえずは冬そばを目指しましょう。

高尾山への参道はこんな感じです。
いい意味での、ひなびた観光地としての趣きが感じられます。行ったのは1月29日と平日の木曜日でしたので、ほとんど独り占め状態(?)ですね。
目指すは手前左に見える「つたや」さん。某レンタルショップと同じ名前ですが、特に関係はなさそうです。(^^ゞ

店頭そして店内はこんな感じ。写ってはいませんが、お客さんは他に10人くらいおられました。

注文して出てきたのがこちら。つたやさん名物の「むぎとろそば」です。
卵焼きは「今日だけサービスです」とのことで、オマケで付けてくれました。
記念すべき高尾山の冬そば第一号のお味は、太めでコシのある手打ちそばにカツオのきいたつゆがマッチして、とても美味しかったですよ。
気になるお値段は900円。だけどパンフレットに100円引きクーポンが付いていますので、実際は800円で食べられました。ラッキー?(*^^)v

冬そばを食べるという目的はクリアしてしまいましたが、このまま帰るのはもったいないので、6月の時と同様にケーブルカーで登ることにします。

落葉した木々の間を抜けて、日本一と言われる急勾配をカラフルなケーブルカーが運んでくれます。

本当に、すごい勾配なんですよ。

高尾山駅に到着。標高472mいうことは、清滝駅から260m登ったことになります。もっとも何かする訳では無くて、座ってただけですけどね。(笑)

たこ杉を通り過ぎて、薬王院への山門をくぐるのが1号路と呼ばれるメインルートになります。6月に来た時は、しんどくなって途中で引き返しましたが、今回は山頂まで登る気まんまんだったりします。(^^ゞ

聞いたところでは右回りの4号路というのが、吊り橋があって人気が高いらしいです。

こんな感じで、本当に普通の山道なんです。どうしようかな・・・と一瞬だけ悩みましたが、とりあえずこの4号路を行ってみることにしました。

森林浴といえばなんかかっこよく聞こえますけど、こんな山道を歩くんですからね。当然、柵とかはありませんので落っこちないように注意しつつ、えっちらおっちらと坂道を登っていくことになります。
 粘土質の山道ですので、意外と足元が滑りますから、間違ってもサンダルやハイヒールでは歩けませんね。

そんなこんなで吊り橋までは、すぐ到着しました。登りだと、さきほどの山門から山頂に至るまでの、大体1/3くらいのところにあるみたいです。

鉄骨が組まれていますけど、橋は木で出来ていますので、渡るとちゃんと(?)揺れて結構怖いです。

横からの眺めはこんな感じです。少し分かりにくいでしょうか。

反対側からもう1枚。足元が不安定ですので、滑って谷底に落っこちそうでした。(ーー;)

あとはこ〜んな道や

あ〜んな道を、ただただひたすら登って行きます。

 

 

 

 

 

 

小一時間ほどかけてようやく山頂に辿り着くことが出来ました。
先ほどの高尾山駅が472mでしたから、標高差は127mなのですが、これを人の足でうめるとなると、このくらいの時間は掛かっても当然なような気がします。

この山頂から西に下ると相模湖方面に出るそうですので、きっと実際に行かれる方もおられるんでしょうね。hideはさすがにそこまでは遠慮しちゃいますけども。

ここから西の方を眺めることが出来ます。快晴だと富士山が臨めるそうですが、残念ながらこの日はうす曇り・・・。

この方向に見えるらしいのですが・・・。いつかここからの富士山を撮ってみたいものです。新たな目的が、また一つ誕生しましたね。

汗がひいてから、今度はメインの1号路を使って下山することにしました。途中にある薬王院の権現堂が人目を引きます。
なんでも高尾山は天狗に守られているそうで、そのためか両脇に大天狗と小天狗の像が建っていました。

下のお鼻の大きい方が大天狗。上は修行中の小天狗です。烏天狗という言い方もありますね。

権現堂に登る階段です。今日は下りるだけですけどね。

へぇ〜・・・、高尾山は行基が開いたんだ・・・。hideでも行基や日蓮、それに空海の名前くらいは知ってますからね。なるほど・・・、などと思いつつ薬王院を後にしました。

そういえば、薬王院周辺のあちこちで天狗さんに出会います。

ほら、ね♪ (^_-)-☆

この日の締めは、こちらの天狗さん。

高尾山駅前の売店で販売されている天狗焼です。

黒豆のアンコが入っているって、結構珍しくないですか?普通は小豆ですものね。外はパリッとしてて、中はほんのり甘くて。山頂まで往復して少し疲れた体を、そっと癒してくれるような味でしたよ。

 

 

 

 

 

 

そういえば1月の終わりに下北沢をウロウロしていると、こんな天狗さんに出会ってしまいました。
デジカメを持っていなかったので、写メですからちょっと写りが悪くて申し訳ないです。

何でも「下北沢天狗祭り」というそのまんまのネーミングの催しで、毎年節分頃に開催されているようです。(今年は1月30〜31日)
この後、節分の豆が投げられて、それをみんなで取り合っていましたからね。きっとその豆をゲットして食べると、無病息災でいられるとかじゃないのかなぁ。
あっけにとられているうちに投げ終えられたみたいで、hideはゲット出来なかったんですけども。(^^ゞ

そう思うと、妙に天狗さんと縁のあった今年の1月でした。

 

 

 

 

2月3日は節分。そしてその翌日が立春。暦の上ではもう春。
まさしく早春賦で歌われた季節です。

ポカポカと日差しの気持ち良い、晴れ上がった青空の週末。2月7日の土曜日なのですが、今度は新宿中央公園まで歩いてみることにしました。

電車だと新宿までほんの数分ですが、歩くとまた違った街の表情を見ることが出来て、4〜50分掛かります。だけど、いつも意外に「あっ」という間に到着しているような気がします。

あ、ほら!
滝のところでカメさんたちが甲羅干しをしていますよ。分かりますよね?

この滝にはちゃんと「新宿白糸の滝」っていう名前が付いています。都庁を背景に、なんともぜいたくな風景ですね。

紅い花が見えたので「何かな?」と近寄ってみたら、椿が咲いていました。モノトーンの冬の終わりを告げているようですね。

ニューヨークのセントラルパークほどではありませんが、意外に大きい公園なんですよ。都心で手軽に森林浴気分が味わえるのがいいですよね。

時々、木々の隙間から見えるビルが、ここが新宿なんだということを思いださせてくれます。

ほら、梅の花が咲いていますよ。若い頃はあまり気にならなかったけど、この歳になってから好きになったように思います。控え目で可憐なところがいいですよね。

都庁を背景に、梅の花一輪。面白い取り合わせですね。

淡くピンク色にけぶる梅の花が見えたので、都庁の方へ。

雲ひとつない青空をバックに、そびえたつ都庁と五分咲きくらいの梅の花のツーショットを撮ってみました。

すぐ横には、椿も咲いていて、まるで早春を代表する二大スターの競演といった趣きです。

時間があったので都庁45階の展望室へ上ることにしました。朝9時から夜23時まで。平日だけでなく土日も公開されていて、誰でも無料で上ることができます。

上から見ると新宿中央公園はこんな感じです。

高層ビル群が下に見えることで、都庁の高さが分かりますよね。

最後に都庁を下から見上げてみました。
さあ、今からまた歩いて帰ろうかな。(^^)

 

 

 

 

 

翌日の2月8日(日)も、天気が良くて・・・。今度は下北沢を散歩していると、商店街のはずれで面白そうなお店を発見しました。

ブリキのおもちゃとか、心ひかれるものがウィンドウにディスプレイされています。でも、お店は開いていない・・・。なんで?

まあ見ているだけでも楽しいですから、別にいいんですけどね。どうも夜だけ営業しているらしいんですが、どうしてなんでしょうね。

そこからまたフラフラと歩いていると、真龍寺さんという小さなお寺の境内で、白梅を見つけました。

お地蔵さまは子供たちを守ってくれるといいますね。そんなことを思いながら、少しだけ合掌・・・。

 

 

 

 

 

下北沢を散歩した夜に、奥さんが「ヤッホ〜♪」とやってきました。1年で一番時間に余裕がある一週間なので、東京で過ごすのだそうです。

いきなり来られたので内緒で買ったノートPCは見つかってしまい、晩御飯は二人分作らなきゃいけなくなって、結構hideにとっては大騒動の一週間かも?(^_^;)
本当はこの時期に海外へ遊びに行く予定もあったのですが、hideの仕事が少し忙しくて無理だったので、その代わりのヒマ潰しなんだそうです。

2月11日はちょうど祝日でしたので、「どっか行こうか?」ということで、なぜか浅草に出かけることになりました。

浅草といえばまずはこちら。雷門ですよね。
でも長くなりそうなので、ひとまずここまでに・・・。(笑)

 

   

 

5回目のお茶飲み話をお届けします。

普通に生活しているだけで、何も変化がないななどと思っていたのですが、こうして書き出して見るとそれなりに行動していてビックリしました。

体重のコントロールは、運動不足もありますけど、hideの場合は晩御飯が終わってからの間食が問題なのかもしれません。

夜の8時以降は何も食べないのが一番いいと言いますけど、なかなか・・・です。

でもそういった習慣も、うまくコントロール出来ないといけませんね。う〜ん・・・、あまり自信は無かったりして。(笑)

それはともかくとして、近日中に浅草の続きをUPする予定ですので、どうぞお楽しみに。

では、また。

2/22/2009
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