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お茶飲み話

その7

〜 春の風 春の薫り・第1回 〜

 

Night and Day
 
  Night and Day

 

 

 


2月に夏日があったり。
そうかと思えば、3月に真冬並みの気温の日があったり。

体調管理の難しい時期だなぁ・・・などと感じてしまいますが、皆様お変わりはありませんか?
思えばもう3月も行き過ぎて、4月を迎えます。
そして新入学・新学期・新入社など、とにかく「新」という単語が目立つのがちょうどこの頃です。

その前に「卒業」という大きな節目を体験したりするのですが、感慨に充分浸る間もなく新生活へと突入しているような気がします。これってhideだけかなぁ?

卒業・入学といえば、その年の気候によりますけど、桜の開花がどちらのタイミングになるかで、残る印象が随分違うでしょうね。あ、地域によっても違うから、桜前線の北上するスピードによるのかなぁ。

きっとあちこちで、こんな風景が見られるんですよね。

 

ところで端唄の一節にあるように「梅は咲いたか、桜はまだかいな〜♪」と感じるのは、日本人特有なのかもしれません。

ヨーロッパなんかだと、野原に小さな黒い穴ぼこがたくさん出来ているのを見かけて、「もぐらが冬眠から目を覚ましたんだなぁ」と気づいて・・・。
そこから春を感じるのかもしれませんものね。

あ、そうするとイースター(復活祭)も、もうすぐ?

イースターはクリスマスの親戚みたいなお祭りですから、hideはキリスト教徒ではありませんが、興味は持っているんです。もちろんバレンタインやハロウィンも興味の範疇ですね。
で、調べてみると2009年のイースターは西方教会が4月12日、東方教会が4月19日なのだそうです。

そういえば3月に欧米の街角を歩くと、イースターエッグやイースターバニーをよく見かけますものね。

そんな連想が働いたのか今回最初の画像は、3月にウィーンで見かけたイースターバニーをご紹介してみました。といっても今年ではありませんが。(^^ゞ

なんでも多産の象徴として、ウサギがイースターのシンボルになっているのだそうです。
画像のウサギさんたちは、お菓子屋さんのディスプレイですので、全てチョコレートで出来ているんです。そう聞くと美味しそうに見えちゃう?(^^)
確か「え〜〜!?」と思う値段が付いていたような、いなかったような・・・。(笑)

 

 

 

 

さて、今回のBGMには"Night and Day"を選んでみました。
いわずとしれたコール・ポーター作品で、1932年に発表されました。
ヴァースが特徴的な、とてもロマンチックかつ情熱的なナンバーだといえます。
最近ですと2004年に公開された、コール・ポーターの半生を描いたミュージカル映画「五線譜のラブレター」の中でも歌われていましたね。

邦訳すれば「夜も昼も」。
ひっくり返して「昼も夜も」といった方が日本語的にはしっくりきますので、そう表記されている場合も見かけます。

宝塚歌劇をご覧になられる方でしたら、デュエットダンスのナンバーとして流れているのを、きっと聞かれたことがあるでしょうね。

 

Like the beat beat beat of the tom tom
When the jungle shadows fall
Like the tick tick tock of the stately clock
As it stand against the wall
Like the drip drip drip of the rain drops
When the summer shower is through
So a voice withn’me keeps repeating you, you, you

Night and day you are the one
Only you beneath the moon and under the sun
Whether near to me or far, it’s no matter, daring,
Where you are I think of you, night and day,

 

それはまるで、ジャングルの夕暮れにこだまする
ドラムの響きのように・・・
それはまるで、チックタックという大きな壁掛時計の針が
時を刻み続ける音のように・・・
それはまるで、真夏のにわか雨が通り過ぎていくときの
雨粒が奏でる拍手のように・・・
そう、私の中ではこの声がくり返し響いている
あなた・・・、あなた・・・、あなた・・・

夜も昼もあなただけを・・・
ただあなただけ・・・
月夜の下でも 太陽の下でも
たとえ私の近くにいようとも 遠くにいようとも
そんなことは関係ないのよ、そう・・・
いつも思ってしまうの
夜も昼も・・・

      ※2番以下は略

 

日本語にすると「どっひゃあ〜〜!」(*^_^*)ですよね。
とてもじゃありませんけど、こんなセリフを素面(しらふ)では絶対に言えません。ええ、自信を持って宣言出来ちゃいます。

残念ながら今回使用したMIDIではヴァース部分が割愛されていますので、シナトラさんやサミー・デイビスJr.さん。
あるいは石原江里子さんのアルバム、"Love Standards"でお聞きになってみてくださいね。石原さんはロンドン在住の、ヴォーカリスト・ピアニスト兼コンポーザーという「才色兼備」という言葉がぴったりの方です。
あ、もちろんhideの一押し(!)です。

本当は「春宵一刻値千金(しゅんしょう いっこく あたいせんきん)」という有名な漢詩の一部から、春の宵って書を読むにも、音楽を聴くにも。あるいは友と語らったり、お酒をたしなんだりするのに一番いい季節ですよね。
だからきっと値千金なんでしょうね。

でも本当は宵だけじゃなくて、朝も昼も夜も。
そう一日中が値千金なのが、この季節なのかもしれませんよね。

・・・っていう流れで本題に入るはずだったのに、なんか随分寄り道したような?

それもまた「楽しからずや」っていう感じかな?(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

さあ、ようやく本題です。(笑)

前回の更新から、ずいぶんあちこちと出歩いてきました。出不精&インドア派のhideにしてみると一念発起というやつです。とても一度ではご紹介出来そうにありませんので、分けてUPしたいと思います。

題して「春の風 春の薫り」。
今日はその第1回となります。

本当は「〜に誘われて」と続けたいのですが、敢えて短めに。なんせ、文章もタイトルも気づくとどんどん長大化する傾向がありますから・・・。(^_^;)

今回は3/10〜3/11と、2日間にわたって仕事の関係で横浜みなとみらいに出掛けましたので、そのお話からさせていただきますね。

仕事はパシフィコ横浜のメインホールを中心としたものでしたが、こちらは聞いても面白くありませんので飛ばしちゃいましょう。(^^ゞ

で、まずは3/10です。昼間はすごくいいお天気でしたので、11時過ぎからのお昼休みに一人で散歩に出かけてきました。

パシフィコ横浜といえば、海に浮かぶ船の帆の形をした建物が特徴的です。

反対側には日本一の高さ(296m)を誇る70階建ての横浜ランドマークタワーや、手前側にクイーンズスクエア横浜の建物が見えています。

道路標識を撮るのはhideの趣味です。(^^ゞ
パシフィコ横浜は右手方向、横浜ランドマークタワーは左手のみなとみらい駅と書かれた方向にあります。
あまり時間がありませんが、とりあえず赤レンガ倉庫の方に行ってみることにしました。

タグボートが近付いてきました。おだやかな波を見ていると、「春の海、ひねもすのたりのたりかな」なんていうフレーズが自然と浮かんできます。

大観覧車のコスモクロックを忘れてはいけませんよね。向こう側にはランドマークタワーが見えています。

サークルウォークという円形の歩道橋を渡ります。よっこらしょっと階段を昇ると、赤レンガ倉庫が見えてきました。その向こうには、小さくマリンタワーが見えますね。

サークルウォークを下りて、少し歩くと赤レンガ倉庫に到着です。青い空をバックに、仕事中の休憩時間だということを忘れて異国情緒に浸ります。

赤レンガ倉庫は二棟ありますので、それとパシフィコ横浜を全部入れて撮ってみました。今年は横浜開港150周年ということで博覧会が開催されますので、色んなところが工事中なのは仕方ないですね。

赤レンガ倉庫の中も見たいのですが、時間がないので海沿いに歩いてみることにしました。正面にはマリンタワーが見えています。みなとみらいよりも、山下公園やマリンタワーの方がhideの世代にはおなじみかもしれません。
そういえば「赤い靴はいてた〜♪」の歌になった少女像も、山下公園にありましたね。

ぐるっと右手を眺めると、特徴的な建物が見えています。
右側の丸くて高いイスラム風に緑色の屋根をした建物が、横浜税関です。
その左手、半分くらいの高さで四角い二層の建物が神奈川県庁。
実はこれらの建物には愛称が付いていて、横浜税関が「クイーン」。そして神奈川県庁が「キング」とそれぞれ呼ばれています。
本当はその間に「ジャック」と呼ばれる、横浜開港記念会館が小さく見えるんじゃないのかなぁ?と思うのですが・・・。
工事のシートで隠れてしまっています。

手前側は博覧会に向けて整備中の区画なんでしょうね。ショベルカーやクレーンが見えています。

なんでも昔はキング・クイーン・ジャックの三つの建物の重なり具合を見ながら、横浜港へ入港する際の目安としていたんだそうです。他に高い建物がなかったから、出来たことなのでしょうね。

いいお天気だなぁ〜☆
仕事なんかしたくないや・・・などと、上司にバレると大変なことになりそうなことを考えながら、ふらふらと歩いていたら。
おっ!これはなかなか♪
新旧揃い踏みのような光景に出会いました。

この付近も博覧会に向けて工事が進められています。
それはちょびっとだけ残念なのですが、いくら天気が良いとはいえ、このタイミングですとまだ学校もあったりします。なので平日のお昼はほとんど貸切状態ですね。ある意味、ぜいたく?

そろそろ時間なので戻ろうかな・・・と歩いていると、歩道にレンガで出来たマンホールのふたを発見。う〜ん、さすが横浜。おしゃれですね。

ぐっと近寄ってみると、"PORT OF YOKOHAMA 1859"と、しっかり書かれていました。これ、お土産に欲しいかも・・・。(^^ゞ

おやおや〜〜ぁ?
なんか可愛いバスが走っていますよ。

「あかいくつバス」なんだ。へぇ〜♪(^^)
ちょっぴりレトロで可愛いバスですよね。

あれ?海に浮かぶ教会?などとhideが勘違いした「ぷかりさん橋」が見えてくると、もうすぐパシフィコに到着です。
ここは1階が観光船の待合所で、2階はレストランになっているそうです。
夕暮れ時とかに食事をすると、きっといい感じでしょうね。

 

 

 

 

 

 

この日の仕事は順調に終了。それは良かったんだけど、外に出るとあんなに良かったお天気はどこへ?厚い雲が空を覆い、ちょっと雨もパラついていました。

この天気では、ランドマークタワーもまるでSFパニック映画に出てくる建物のように見えてしまいます。まるでブレードランナーのよう・・・なんて、言い過ぎ?

少し足早に日本丸を目指すことにします。かつて「太平洋の白鳥」と呼ばれた、日本が世界に誇る名帆船です。今はもう動くことはありませんが、内部は見学出来ます。もっともこの時期は17時までですので、当然もう誰もいませんでしたけどね。(^^ゞ

彫刻と日本丸のツーショット。タイトルは「海鳥達の風」だそうです。

色んな彫刻に出会うことが出来ました。

これまた、お手軽ですけど異国情緒に浸れてしまいます。

日本丸の船尾には母港が横浜であることが、きちんと表示されています。

雲のすき間から少しだけ夕焼けが。
舳先を見ていると、今まさに太平洋を白波を立てて帆走しているように思えてきます。それともタイタニックの例のシーンかな?(笑)

様々な建物に囲まれつつも、太平洋の白鳥はその存在感をきちんと示していました。

明日も横浜まで来なきゃいけないから、さっさと帰んなきゃ・・・。あれ?
ハードロックカフェがあったりして?
ちょっとだけ立ち寄って行こうかな・・・。(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

明けて翌日、3/11は朝からず〜っと缶詰状態。(ーー;)
簡単なパーティもあったので、外に出たらもう暗くなっていました。

まずはコスモワールドの中を、通り抜けてみることにしました。

色んなライトアップが施されていますので、かなり派手だったりします。

カラフルにどんどん変化しますので、見てても全然飽きないですね。

ランドマークタワーは、夜も圧倒的な印象を受けます。

まっすぐレールが延びているのが、お分かりでしょうか?
これは明治44年に開通した臨港鉄道の一部、500mの区間を利用した遊歩道で「汽車道」という名前が付いています。
水のほとりを約10分間の散歩が楽しめるんです。そういえばカップルがたくさん歩いてたなぁ・・・。

こんな感じで、ランドマークタワーの方に向かってまっすぐ延びているんです。

目を転じるとクイーンズスクエアのスカイライン〜コスモクロック〜パシフィコ横浜が一望出来てしまいます。おまけにイルミネーションが水面に反射してゆらゆら揺れて・・・。

とても幻想的でロマンチックな空間だなぁ・・・と、おじさん一人で感心してしまいました、とさ。(^^ゞ

そろそろ帰んなきゃ・・・と思いつつも、とことことひと駅歩いてしまってました。
気がついたら馬車道駅です。

通りを歩いていたら、ガス燈を模した街頭に出会いました。ちゃんと「馬車道」って書いてありますよ。明治の頃は、名前の通りここを馬車が走っていたんでしょうね。「はいからさんが通る」なんていうコミックスのタイトルを、ふと思い出してしまいました。

おっ!なんか重厚な建物があったぞ。なんだろう?

へぇ〜☆
旧横浜正金銀行本店本館の建物なんだ。
今は神奈川県立歴史博物館になってるんだって。

寒くなってきたので帰ることに。
馬車道駅のエスカレーターを下りると、そこには赤レンガ倉庫が!?
みなとみらい線の駅って、どこも凝ってますよね。

本当は仕事の2日間だったのに、小旅行気分を味わえて結構楽しかったかも。

帰りに下北沢で途中下車。気になっていたおもちゃのお店に立ち寄ってみたら、ちゃんと営業していました。中には、おばあさんが一人で。
夜だけ営業している、駄菓子とおもちゃのお店かぁ。なんか不思議だけど、下北沢らしいかも。

 

 

 

 

 

お茶飲み話の7回目をお送りします。

横浜はとても魅力的な街ですよね。歴史と新しいものが調和していて、日本が開国した頃からのドラマが色んなところで息づいているように感じます。

それは神戸や長崎、あるいは函館にも共通するものがあるのかもしれませんね。

仕事を片付けてからの少しだけの時間でしたけど、青空の下の横浜や夜景を楽しむことが出来て、とても充実した二日間でした。
こんな仕事ばかりなら、いいんですけどね。(^^ゞ

そして早くも次のネタが待っていたりして。(笑)
3/28に、しだれ桜のライトアップを見に行ってきましたので、これも早くUPしたいなぁ・・・。

とりあえず1枚だけご紹介しておきますので、これでも眺めて楽しみにお待ち下さいね。

では、また。

3/29/2009
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