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お茶飲み話

その8

〜 春の風 春の薫り・第2回 〜

 

As Time Goes By
 
  As Time Goes By

 

 

 


おっと・・・。

少しボ〜ッとしていたら、4月が行き過ぎてしまい5月に・・・。(^^ゞ
多くの会社がそうであるように、hideのところも4月は新年度のスタート。ということは、前年度の実績を取りまとめつつ新しい年度をテイクオフさせないといけない訳です。

なので「いつもより仕事が多いよう・・・、給料は変わらないのに・・・」などととんでもないことを思いつつ、必死で片付けていくんです。

で、ここまでならいつもの年と変わらないのですが、思い起こせば1年前。

そう、忘れようにも忘れられない出来事がhideに降りかかったのが、去年の4月でした。

1日に入院して、3日に緊急手術。

心臓手術そのものも、そして術後の経過も良好で21日に無事退院。
その足で大阪の自宅まで新幹線で大移動。荷物を持ったり、階段を昇り降りするのが大変だったけど、奥さんのフォローと息子夫婦が途中まで迎えに来てくれたのもあって、どうやらこうやら我が家に到着〜☆

東京〜大阪600kmがこんなに大変だと思ったのは初めてのことで、さらにバリアフリーがどれだけ必要かつ有難いものなのかを身を持って体験しました。
元気だと見えないものが、世の中にはたくさんあるんだな・・・って。
分かっているつもりで忘れていたことに、今さらながら気づきました。

いい歳なのに、いつまでたっても未熟な自分にあきれそうです。(^_^;)

そしてこの4月で丸一年が経過。

 

 

「快復1周年記念」というか、「生還1周年」と呼ぶべきか?(笑)
いずれにしろ1年経って元気になったお祝いに、奥さんと「どこかへ出かけようか?」などと・・・。

2月に「イタリアのバーゲンでお買いもの!」とか、スウェーデンまでオーロラを見に行こう(!)とか。
あるいは3月に「サンクトペテルブルグとモスクワを巡りたい!!」などと、妄想は膨らんだんですけど、2月はhideが忙しすぎて無理・・・。
3月のロシアツアーは申し込んだんですけど、最少催行人数(確か8名だったかな?)が集まらない・・・とのことで、消滅。うぅ・・・(T_T)

じゃあ4月でもいいや・・・。(笑)

あ、でもいきなりヨーロッパとかはフライト時間が長いからしんどいかなぁ?などと少し冷静に考え直して、もう少し近いところへと計画を変更しました。

結局4月は普通に仕事しているだけでも結構忙しいのに、そんなお出かけを1週間ほどして来ましたので、余計にあわただしかったんです。

このお出かけのお話は、また別の機会にさせていただきますね。
訪れた先での国内移動のフライトが、なんと(!)霧のために全便欠航!?
ど・どうしよう・・・(ーー;)
などと夜の空港で右往左往したのも今は良い思い出だったりしますが、普通に行って帰るだけのことが出来ない運命なのかなぁ・・・などと。

そういえば以前のヨーロッパ旅行の時は帰国便がダブルブッキングで席が無くって・・・。結局、奥さんは関西空港、hideは成田行きと別々のフライトで帰国しましたからね。

それはともかく現在は写真の整理中ですので、こちらはこちらで楽しみにお待ち下さいね。

さてさて・・・。(^^)

相変わらずというか”十年一日の如し”のいつもの「言い訳コーナー」(笑)はこれ位にして「春の風 春の薫り・第2回」をお送りしましょう。
そう、東京新名所の「しだれ柳のライトアップ」についてです。

 

 

 

 

あ、その前に恒例(?)のBGMのご紹介をしておかなきゃ。

といってもアドヴェントカレンダーに何度も登場している名曲ですので、今さらご紹介する必要は無いかもしれませんね。
XCDファンの良い子なら必ず耳にされているであろう名曲であり、映画「カサブランカ」のテーマ曲としてとても有名な"As Time Goes By"(時の過ぎゆくままに)が今回のBGMです。

この曲は元々1931年にハーマン・フップフェルドの作詞・作曲により、ブロードウェイ・ミュージカルのために作られたナンバーです。

それが1942年制作の映画「カサブランカ」の中で古い流行歌として、大変印象的に取り上げられたことで、永遠の生命を得たのだと思います。
もちろんハンフリー・ボガードのかっこよさ。あるいはイングリッド・バーグマンの反則的な美しさ。さらには名セリフのオンパレードなどなど・・・があってのことですが。

きっとご存知ですよね。
"Here's looking at you, kid"のセリフを。

hideなんかが言っても、決して似合わないであろうこのセリフ。
君の瞳に乾杯」は、あまりにも有名です。

 

 

 

 

 

そしてこちらも・・・

  Were you last night ?   ゆうべはどこにいたの?

 That's so long ago. I don't remember.  そんな昔のことは忘れたな

 Will I see you tonight ?  今晩会えるかしら?

 I never make plans that far ahead.  そんな先のことは分からないよ

様々な要素が複雑かつ美しく組み合わさって、"As Time Goes By"を光輝かせているのだと思います。だって・・・、今聞いても80年近く昔のナンバーだなんてとうてい思えないですものね。
時代を超える力を持った名曲とは、”いつになっても新しさを失わない曲”のことなのかもしれません。この曲を聴いていると、そんな風に感じます。

 

 

 

 

 

 Play it, Sam. Play "As Time Goes By."

     お願いサム、”時の過ぎゆくままに”を弾いて

バーグマン扮するイルサのリクエストにより、ピアニストのサムが弾き語りを始める"As Time Goes By"・・・。その歌詞の内容はこんな感じです。

 You must remember this,

     憶えていてください

 A kiss is just a kiss, A sigh is just a sigh,

     キスしたり、慕いあったことを

 The fundamental things apply, As time goes by.

     いつまでも変わらないものがあることを

 

 And when two lovers woo,

     愛しあう二人は

 They still say I love you,

     お互いに「愛してる」って言うもの

 On that you can rely,

     そして確かめ合うんだ

 No matter what the future brings,

     これからがどうなろうとも

 As time goes by.

     たとえ時が過ぎても...

 

・・・ハッ! \(◎o◎)/!

とんでもなく長い前フリになってしまっている!?

ヤ・ヤバイ・・・。(ーー;)

済みません、ついつい調子に乗ってしまって。
気を取り直して、本編に戻りたいと思います。どうも失礼しました。(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

で、何のお話してたんでしたっけ?(笑)

いや、冗談ですってば。ちゃんと覚えてますから。(^^)
3月の終わりに出かけた、「しだれ柳のライトアップ」についてですよね。

出かけた先はこちら、駒込にある都立特別名勝「六義園」というところで、『りくぎえん』と読みます。普段は午後5時までなのですが、このしだれ桜のライトアップ期間中は21時まで開園されていました。

ライトアップ期間は3/19〜3/31までで、他の桜より1〜2週間早く満開を迎えることより、ライトアップして公開することにしたそうです。
今年で9年目を迎えるということで、きっと「知る人ぞ知る」的なイベントなのじゃないかな?と思います。hideはたまたまネットかテレビで見かけたので、興味をそそられてやって来たっていう感じです。

いわれはこんな感じですが、小さくて読めませんよね。(^^ゞ

簡単にいうと江戸大名庭園の代表格として知られた庭園で、五代将軍徳川綱吉の側用人、柳沢吉保が造成したものです。しだれ桜だけではなく、ツツジや紫陽花。秋の紅葉なども見ごたえがあるそうです。

六義は中国の詩の分類法にならった古今集の序にある、和歌の分類の六体に由来したものだそうですが、なんだか良く分からないです。(笑)
中には万葉集などに詠まれた名称を模した88の景色が楽しめるとか。
ふ〜ん、しだれ桜だけではなく庭園そのものも見ごたえがありそうですね。

午後4時前くらいに到着したのですが、六義園の壁に沿ってすでに200mくらいの列が出来ていました。

向かいにはアンパンマンでおなじみのフレーベル館さんがありました。きっと本社なんでしょうね。地下には絵本と玩具のショップがありますので、親子連れの方が入っていかれてましたね。

15分くらい並んで、ようやく園内に入ることが出来ました。

少し歩くと、すぐにお目当てのしだれ桜が見えてきました。

なんでも高さは15m、枝の広がりは19mあるそうです。

ライトアップにはまだ時間がありますが、それでもたくさんの方がデジカメや写メで思い思いに撮影されています。

少し離れて全景を撮ったり、あるいはグッと近寄ってみたり。ここではみんなが名カメラマンなんですね。え?hide?そりゃあ迷カメラマンでしょう・・・。(^^)

そういえば、ここ駒込はソメイヨシノの発祥地でもあるそうですね。いや、ガイドブックで読んだんですけど。(笑)

 

 

 

 

 

 

ライトアップまではまだ時間があるので、庭園を散策してみることにしました。一人は自由気ままでいいのですが、時間潰しに話をする相手がいないのがちょっとだけ残念だったりします。
感想を伝えあう事で、余計に感動が深まることってありますからね。

心字池を鴨が隊列を組んで泳いでいました。
おっ!かっこいい!と思ったhideは変なやつかもしれません。

庭園内の名所では、こういう風に立札が立てられています。渡月橋と聞くと、思わず「京都・嵐山の〜☆」と言いたくなるのはhideが関西人だからかな?

心字池の回遊路から、渡月橋を渡ると藤代峠に登ることが出来ます。庭園内で一番高い築山で、標高が35mあるそうです。意外と急な坂道で、登るのがちょっと大変でしたけど、こんな風に一望出来ますからとても爽快です。

いただきは「富士見山」と呼ばれていますが、庭園の中で富士のお山に見立てたのでしょうね。
しかし、あんなにたくさんの人が並んで入場していたのに、こうして見ると混雑している感じは全然ありませんよね。ちょっぴり謎です・・・。

謎解きは苦手なので、藤代峠を下りて回遊路に戻って少し行くと・・・。
おや?鴨じゃありませんよね?なんの鳥だろう?
一羽だけ池の中の小岩に立っていました。きっと水鳥じゃない種類なんでしょうけど、hideには分からないです。残念・・・。

ただ、その景色がまるでどこか深山幽谷の趣きで、眺めているとしばし時を忘れてしまいました。

少し歩いて行くと、人がだんだん少なく・・・。
おや?こんな立札がありましたよ。

美しい緑ですが、秋にはきっとこれが紅葉して水面に映えるのでしょうね。

立札の山陰橋は古い木橋です。昔の日本の小川に掛かっていたのが、こんな橋なんでしょうね。

橋の上からの眺めもステキです。

おや?茅葺の建物が見えますよ、え〜とどれどれ。

入る時にもらった園内マップによると、あれは「つつじ茶屋」ですね。江戸時代に庭園を案内して、一服するために作られたのでしょうね。だって、ここが入口から一番遠い場所になりますから。

きっとお茶道具セットみたいなのを持参して、ここで野だてを楽しんだんじゃないかな?って思います。

しかし、この辺では他の人をほとんど見かけませんね。まるで貸切状態です。

ラッキー♪などと思いつつ歩いて行くと、大きな桜の古木に出会いました。

幹がコケにびっしりと覆われているのですが、美しい花を咲かせて春の訪れを詠いあげています。なんて言うのかなぁ・・・、うまく言えないのですが。

そうですね、いわば生命に対する畏敬の念みたいなものでしょうか。そういうものを、この老木から感じました。

 

 

 

 

 

 

向こうの方に何か見えてきました。え〜と、吹上茶屋だそうです。営業しているみたいですので、少し休んでいこうかな。

緋毛氈(ひもうせん)に座ると、なんか照れくさいなぁ。お茶とか、hideには似合わない世界だと感じているからでしょうね。

注文したのは当然、お抹茶のセットです。確か、和菓子をいただいてから抹茶の順だったよな?などと、誰も見ている訳はないのに妙なところで気を使ってしまうのは、損な性格ですよね。(^^ゞ
でも、とても美味しかったからまあいいかな。

「さくら葉入り」のフレーズに惹かれて、「桜せんべい」と「しだれ桜羊羹」の両方を買ってしまいました。ちょうど桜餅のように、さくらの香りがほのかに漂うお菓子なんです。

お茶も済んで、お土産も買ったし。さあ、あとはライトアップを見るだけです。

日本庭園なんですから、当然鯉が泳いでないとね。向こうの方には滝見の茶屋が見えます。

あの船で心字池を巡ることもあったんでしょうね。

さっき立ち寄った吹上茶屋が見えています。なんか、ものすごく長蛇の列が出来ているんですけど・・・。(ーー;)

園内には50数本の桜がありますので、時々こんな風にお目にかかります。

洋式の庭園も好きなのですが、日本式の庭園も美しいですよね。
少したたずんでいるだけで、心が落ち着くのが分かります。

そうこうするうちに夕焼けが空を染めていきます。

頭の中を「や〜まのお寺の鐘が鳴〜る♪」なんていう歌がリフレインするようです。

ほら、もうすぐ特別の時間がやってきますよ。

 

 

 

 

 

 

 

少しずつ園内の照明が点灯されていきます。

竹のライトが順路を案内してくれていました。
あ、決してファロリトスではありませんから。(笑)

 

 

ようやくライトアップしたしだれ桜にご対面することが出来ました。

昼間に撮影した時の5倍くらい、人口密度が高くなっています。
なかなか、行きたい方向に動けない・・・。

押されてどんどん前の方に・・・。
いや・・・あの・・・。後ろの方に下がりたいんですけど・・・。(ーー;)

 

 

 

ふ〜、ようやく少し離れることが出来たぞ。やはり全体が写っている方がいい感じですよね。もっとも自分のポジションを確保するのが大変だから、アングルまで考えている余裕が無いや。(@_@;)

大勢の人ごみにもまれるのはしんどいから、そろそろ帰ろうかな・・・。
来た時最初にくぐった内庭大門から振り返った、名残りの1枚がこの日のラストショットです。

 

 

 

 

 

 

ところでいきなり話は変わりますが、童謡の「春の小川」ってご存知ですよね?
そう、あの「は〜るのおがわはさらさらいくよ〜♪」っていう歌です。

実はあの小川は実在していて、渋谷区にあるのをご存じでしたか?

ちゃんと歌碑まで設置されていたりするんですよ。

しだれ柳のライトアップに先立つこと一週間。
3月中旬のある晴れた土曜日に、一人で「春の小川探索ツアー」に出かけたんです。

 

 

 

帰りにはトルコ文化センターに迷い込んで・・・。

ちょっぴり異国情緒に浸ったりなんかして。

トルコに行って来ちゃった〜♪なんて言っても、信用されそうですよね。(笑)

そして帰り道の玉川上水では・・・

こんな光景にも出会いました

でも、この「春の小川を探してツアー」のお話をすると、さらに長くなってしまう?というか間が開き過ぎてしまいそうです。

なのでここは涙を飲んで(?)ショートカット?
だってMIDIページのお約束もありますからね。かといって更新頻度はこれ以上、早くは出来ないような気がしますから・・・。それに次のネタが既にスタンバっていますし・・・。

相変わらずスケジュール管理の出来ないhideだったりしますね。(ーー;)

 

 

 

 

 

お茶飲み話の8回目となります。

なんだか言い訳に終始しているだけのような気がして、非常に見苦しいのですが、「しょせんそういう奴なんだから・・・」とあきらめモードでご覧ください。(^^)

そろそろ初夏に季節が移り変わろうとしていますので、桜の話題は早めに片付けておかないと、このままお蔵入りになっちゃいますものね。

で、まあいつものごとく気ばかり焦って、更新作業は進まない・・・という例のパターンです。きっとこれって一生治らないんでしょうね。業というか、カルマというか、因果律というやつなのかも?

ところで世間はゴールデンウィーク真っ最中。きっとお買い物やお出かけにいそしんでおられるのでしょうね。hideは帰阪するでもなく、半分は仕事していますのであまり楽しい黄金週間では無いかもしれません。
お散歩にも出かけられませんでしたから・・・。

もっともその分、先取りで5日間遊んできましたので、いいじゃん別に、っていう感じですが。(^^ゞ
多分、次回は一周年記念旅行で出会った歴史や、左の写真のような美しい夕焼けのお話が出来るといいなと思っています。期待せずにお待ち下さいね。(笑)

では、また。

5/5/2009
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