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-Have Yourself a Merry Little Christmas-

あなたにささやかなクリスマスを

 


 

Hark! The Herald Angels Sing


MIDIの後ろの番号は、アレンジの違いを表しています。
演奏をお聞きになるには、それぞれの番号をクリックしてください。

 

2003年頃よりXCDのTOPページで流れている、そうXCDのテーマソングとよべるこの曲をようやくご紹介することになりました。それまでは時々TOPのBGMは入れ替えていたのですが、BBSで”以前流れていたハーモニカの曲がとても気に入っていました。あれはなんという曲なのでしょうか?また流してくださいね。”といった書き込みをいただきました。
「飽きちゃうから時々変えた方がいいのかな?」と簡単に考えていたhideですが、これにより『変わらない良さ』というものがあることに気付かせていただき、それ以降ず〜っとTOPのBGMとして使用させていただいております。

12月になったらクリスマスが毎年訪れるように、XCDにお立ち寄りいただいたらこの曲が流れる。
当たり前のことだけど、でも少しだけ特別・・・。そんな気持ちで流れ続けているこのナンバーを、もし気に入っていただければ何よりです。どうぞごゆっくりとお聞きになってみてくださいね。

MIDI1 ・・・2:58、19KB
XCDのテーマソングとして使用している”Have Yourself a Merry Little Christmas”です。ブルースハープ(ハーモニカ)のメロディが、なんともいえない郷愁を呼び起こし、クリスマスという特別な季節の優しい想い出にいざなってくれます。バックのピアノのブルージーなオブリガードと、最後の方で聞かれるブルースハープのフェイクがいいんですよね。イントロのチャイムの音色も・・・。MIDIでもここまで表現力を高めることが可能だということを示してくれる、素晴らしいアレンジだと思います。
MIDI2 ・・・3:48、60KB
こちらはMIDI1と打って変わって、動的なアレンジの名演。海外の個人クリスマスサイトに立ち寄ると、Have Yourself〜にはこのMIDIがよく選ばれています。凝りに凝ったイントロのギターソロから始まり、複雑なポリリズムをバックにして軽快なメロディーの流れを追いかけていくのは、とても気持ちの良いものです。午後のひと時、ダージリンティーでも飲みながらお聞きくださいね。
MIDI3 ・・・3:43、26KB
明るいイントロで始まるHave Yourself〜です。ピアノの使い方がとても印象的で、一度聞くと忘れられない素敵なアレンジだと思います。メロディーはパンフルートかな?とても広がりを感じさせるアレンジとマッチして、クリスマスイヴの夜に「サンタさんのソリで聴くBGM」って感じです。程よいジャージーなフィーリングが気持ちいいですよね。Advent Calendarでも何度かご紹介させていただいてますので、ご存知の方も多いかも?
MIDI4 ・・・2:05、5KB
エレクトリックピアノのソロ。これ位ならhideも練習したら弾けるかも?と思うぐらいシンプルなんですが、聴き入ってしまうのはこの曲が持つ魅力のせいかもしれませんね。
MIDI5 ・・・2:02、15KB
これはいかにも「打ち込んでみました」という感じのMIDIで、今後に期待(?)の一曲です。バッキングのドラムが単調すぎるのが原因でしょうね・・・。もっとも誰しもこのレベルがスタートラインとなりますから、そういう意味ではMIDIを勉強する足がかりとしては良いのかもしれません。

MIDI6 ・・・3:43、9KB
アコースティックピアノのソロで情感たっぷりに奏でられるHave Yourself・・・。だまって聴いていると涙が流れそうになってきてしまいそうな、思いいれたっぷりな名演だと思います。コード(和音)の解釈が単調になりがちなソロを、逆に引き立てているところなんかは「見事!」のひと言ですね。
MIDI7 ・・・3:43、13KB
Jingle Bellsのお遊びから始まる、スローテンポなHave Yourself〜。ちょっとというか、かなりセンチメンタルなアレンジが、この曲にはとてもマッチしています。50年代のスモール・ジャズ・コンボの演奏みたいで、いい感じです。
MIDI8 ・・・2:32、8KB
スリー・フィンガー・ピッキングで始まる、フォークっぽいアレンジの佳品。たとえて言うなれば、ゴンチチさんが演奏しているみたい?と思わせる、ああ・・・こういうステキなアレンジも出来るんだ・・・と感じさせてくれるMIDIです。いつかカレンダーでご紹介したいと思いつつお蔵入りしていましので、ここでご紹介することが出来てhideとしてはちょっぴり嬉しいかも・・・? (^^ゞ
MIDI9 ・・・4:36、16KB
不思議というか、珍しいアレンジです。MIDIだけでは実は楽曲として成立しないHave Yourself〜なのですが、よ〜く耳を済ませてピアノを追いかけていくと、いつか頭の中をメロディーが流れ始めます。いうならば、ジュディ・ガーランドさんがステージで歌っている・・・、その伴奏だけを抜き出してMIDIにしたといえるかもしれません。シンガーはお好みで、シナトラさんでも山下達郎さんでもOKです。あなたの想像の中のミュージックホールで、是非最高のパフォーマンスをお楽しみ下さい。あ、自信のある方は下にある歌詞を見ながら歌っていただいても全然OKです。そのミニライブには是非hideも呼んで下さいね。 (^^)
MIDI10 ・・・1:53、5KB
こちらもピアノソロですが、なんとなくMGMっぽいというかザッツ・エンターテイメントのどこかで流れていそうなアレンジです。Have Yourself〜のピアノソロ・アレンジって名演が揃っていることに感心してしまいます。これもそんな中の一曲だと思います。

MIDI11 ・・・3:27、11KB
だからというわけではありませんが、ピアノソロが続きます。これまた芸達者なアレンジで、「こんな感じのアレンジが聞きたかったんだ・・・」などと、つい思わされてしまう名演です。
MIDI12 ・・・3:49、31KB
え?ソロもいいけどコンボも聞かせろ?はいはい、ではこういうのはいかがですか?時々入るハープの音色がとてもしゃれたアクセントになっていますよね。おまけに12ビートだなんて・・・、お!なかなかやるじゃないと思わず言いたくなっちゃう一曲です。
MIDI13 ・・・2:54、15KB
イントロを聴いてあれ?と思った方は、きっとXCDのファンですね(笑)。そう、これはTOPで流しているMIDIのヴァージョン違いとなります。こちらでは主旋律はブルースハープではなく、トランペットが担当していますが、このアレンジだとちょっと無理があるかもしれません。まあ他にも少しずつ違いがありますので、これはこれでお楽しみいただけると良いかも・・・。
MIDI14 ・・・2:03、6KB
乾いた明るいアコースティックピアノで奏でられるHave Yourself〜。この曲のピアノソロにはセンチなアレンジが多いのですが、これもご他聞に漏れず・・・という感じで、これだけ続くとちょっと飽きちゃいそう?(笑) まあ、そんなことを言わないで聞いてあげてくださいね。
MDI15 ・・・3:32、9KB
まるでチック・コリアさんの名曲”リターン・トゥ・フォーエヴァー”のようなエレクトリックピアノの調べが心地よいHave Yourself〜です。「な〜んだ、ただのソロじゃん・・・」と思ったら大間違い!これだけの演奏をMIDIで展開出来るって、それってものすごい才能だと思います。hideなんかには絶対無理(!)のレベルですので、ホント世の中にはスゴイ方がたくさんおられるんだな・・・と素直に脱帽です。最後にちょっとだけお楽しみも?(笑)

MIDI16 ・・・3:17、23KB
Bellsで奏でるHave Yourself〜。バッキングはオルゴールとベースとドラム。なんか不思議な組み合わせですけど、なんとなくアメリカのクリスマスを感じてしまいます。ちょっと跳ねた4ビートがいいですね。ただちょっと単調に終始するのがもったいないかも・・・、です。
MIDI17 ・・・2:44、21KB
最後はちょっと現代的なアレンジで味付けしたMIDIをお送りします。hide的には間奏部分のピアノソロがいいなぁ・・・。でも通して聴くと、こういう8ビートより4ビートが似合う一曲だと思わされますね。あなたのお好みは見つかりましたか?

SONG

       原 詩 / 対 訳

 

 

MIDI1

MIDI2

MIDI3

MIDI4

MIDI5

MIDI6

MIDI7

MIDI8

MIDI9

MIDI10

MIDI11

MIDI12

MIDI13

MIDI14

MDI15

MIDI16

MIDI17


Have yourself a merry little Christmas
  あなたにささやかなクリスマスを
Let your heart be light
  心に灯り点し
Next year
  年が明ければ
All our troubles will be out of sight
  苦しみはすべて 消え去っていく
Have yourself a merry little Christmas
  あなたにささやかなクリスマスを
Make the Yule-tide gay
  歓び かきたてて
Next year
  年が明ければ
All our troubles will be miles away
  苦しみはすべて 遠くへ去ってゆく

Once again as in olden days
  懐かしの日々がよみがえり
Happy golden days of yore
  輝き返す 黄金色の時
Faithful friends who are dear to us
  かけがえの無い友には
Will be near to us once more
  
いつの日か巡り会える

Someday soon we all will be together
  共にまた いつか集いあいましょう
If the Fates allow
  もしも 運命が許すのなら
Until then
  それまでは
We'll have to muddle through somehow
  なんとか耐えていかなければ
So have yourself
  a merry little Christmas now..

  
だから今は祝いましょう
   このささやかなクリスマスを...

 


 

Have Yourself a Merry Little Christmas

作詞:ヒュー・マーティン、1943
    
Hugh Martin  (?-?)
作曲:ラルフ・ブレイン、 1943
    
Ralph Blane(1914-1995)

 XCDにお立ち寄りいただいている皆様にはお馴染みの名曲ですね。時々BBSの方でも「なんていう曲ですか?」とお問い合わせをいただきますので、その都度お答えさせていただいておりましたが、ようやく晴れてMIDIページに仲間入りすることが出来ました。

 元々この曲は1944年に公開されたMGM映画「Meet Me in St.Louis」の挿入歌で、この時すでに人気・実力共にNo.1であったジュディ・ガーランドのために書き下ろされたものです。

  

 邦題では「若草の頃」と呼ばれるこの映画ですが、ジュディ・ガーランドをヒロインとして、天才子役と謳われたマーガレット・オブライエン、トム・ドレイクなどが出演した大作で、1900年代初頭のセント・ルイスを舞台にした「古き良きアメリカ」を感じさせるミュージカル映画です。

 1904年にセント・ルイスで開催される万国博覧会までの1年間をストーリーの縦軸として、弁護士一家の様々な人間模様が描かれていきます。公開当時はMGM映画において、あの有名な超大作「風と共に去りぬ」に続いてベスト2の興行成績を挙げたといいますから、映画で大ヒット〜そしてこの曲が広く広まるきっかけになったのは、ホワイト・クリスマスと良く似た経緯かもしれませんね。

 さてこの”Have Yourself a Merry Little Christmas”という曲ですが、映画の最後の方で父親のニューヨーク転勤が決まったため、家族でセント・ルイスを離れなければならないことが分かり、妹のマーガレットとこんな会話が交わされます。

 マーガレット:「ニューヨークになんか行ってしまったら、(私がどこにいるのか)
          サンタには分からなくなってしまう。

 ジュディ:   「
大丈夫よ。サンタは何でも知ってるんだから。

 短いやり取りなのですが、hide的にはグッとくるものがありとても好きな一場面だったりします。自分〜家族〜友達や住み慣れた土地との別れ・・・。
 そんな寂しさをつのらせる妹のために、姉であるジュディが自分の心の傷つきをおさえて歌われるのがこの曲、”Have Yourself a Merry Little Christmas”なのです。

 こらえきれず雪だるまの立ち並ぶ庭に飛び出した泣きじゃくる妹のために、そして自分自身に向かって何かを語るようにバックで流れるこの曲は、静かなクリスマスの夜の雰囲気にとてもマッチしており、このシーンでクリスマスソングとして「永遠の生命」を持ったといっても過言ではないと思います。

 複雑な人間模様〜などというお話ではありませんが、いわゆる「人気スターが出ているだけの映画」というレベルではもちろんなく、観終わった後に不思議な余韻の残る作品だと思います。普通のアメリカの一家が経験する、一年間のストーリー・・・。一緒に体験するのは、映画だからこそ出来るとても素晴らしいものではないでしょうか?

 ・・・とまあ、あまり書きすぎるといわゆるネタバレになってしまい、まだご覧になっていない方には迷惑ですのでストーリーのご紹介はこれぐらいにしておきますが、もし機会があれば是非一度ご覧になることをおすすめいたします。
 個人的には、このクリスマスのシーンの前に出てくるハロウィンのエピソードが、「へぇ〜〜、1900年頃のハロウィンってこんななんだ・・・」と妙に気に入っていたりしていますので。 (^^ゞ


 
 なんだか段々と映画の宣伝みたいになっちゃいましたので、ちょっとお話を戻しましょう。実はこの曲には3種類の歌詞が存在しているんです。一つは既にご紹介させていただいた”映画版”の歌詞。

 この映画版の歌詞の前に、別の歌詞が存在していました。
 それは

   
"Have yourself a merry little Christmas
     あなたにささやかなクリスマスを
    It may be your last
     今は別れの時
    Next year we will all be living in the past..."
     年が明ければ 私たちは過ぎ去って...

といった少し暗い内容のものでした。この歌詞を読んだジュディが、「この歌詞は暗すぎるわ」といった主張をしたため、ご紹介した内容の歌詞に書き換えられたといいます。(この内容についてはDVD「若草の頃:特別版」に同封されている映像特典のディスクで確認することが出来ます。)

 そして3つ目の歌詞ですが、皆さんもよくご存知のフランク・シナトラさんによってさらに変更を加えられることになりました。一番最後の部分ですが、
   
"hang a shining star above the highest bough
     一番高い枝に輝く星を飾ろう
    And have yourself a merry little Christmas now."
     そして祝おう このささやかなクリスマスを

という風になったのです。

 結局この曲にはジュディが映画の中で歌ったものと、シナトラが歌った2つの歌詞が存在することになったのですが、今ではヴォーカリストの好みによりいずれかの歌詞を選択する、ということで落ち着いているそうです。

 ちなみにこの映画がきっかけで、ジュディと監督のヴィンセント・ミネリが結婚。その後、生まれた子供が映画「キャバレー」で有名なライザ・ミネリというのも、知っているといつか役に立つかもしれませんね。(笑)

え〜と・・・、約1年9ヶ月ぶりくらいになるのでしょうか・・・、16曲目のMIDIページを久々にUPすることが出来ました。それも「いつかはUPしよう!」と心に決めていた、XCDにとっては大切な一曲を改めてご紹介させていただきました。

日本ではちょっとマイナーな取り扱いに見えるこの曲ですが、アメリカではとても有名だというのは、このページを読んでこられた方にはお分かりですよね。

達郎さんもクリスマス・グリーティングスの中で歌っておられますが、hideの最近のお気に入りは小野リサさんのクリスマスアルバム「ボアスフェスタス2」に収録されたもの。
XCDがお好きな方なら、きっと気に入っていただけると思いますので、もし見かけたらゲットしちゃってくださいね♪

08/09/2006
Webmaster hide

09/16/2006 加筆・修正

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